セリフを読むという現象

どうも、RinDaです。

 

先日は模擬オーディション、お疲れ様でした。

 

今後しばらくは、模擬オーディションの台本を振り返ったり、その際生まれた疑問や問題などを取り上げていきましょう。

 

今回は「セリフを読むという現象」についてです。

 

これは声優を志す者が必ずと言っていいほど陥る現象であり、その道を阻む大きな壁の一つです。

 

そうである理由は「セリフを読むという現象」が、これまた声優志望者の前に立ちはだかる大きな壁の一つである「滑舌」と対極に位置するからです。

 

感情をこめてセリフを言おうとすると舌が回らなくなり

正しくしゃべろうとするほど、セリフを読んでしまう。

 

このの状況を打破するための方法を先日、Twtterにて紹介いたしました。

 

今回はこのツイートを解説していきます。

 

目次

 

「セリフを読む現象」とは

 

まず、「セリフを読む現象」ということがどういうことなのか、把握しておきましょう。

 

「セリフを読む」=「棒読み」

 

それはつまり「棒にも箸にも掛からない演技」

 

その特徴は以下の通りです。

 ・声だけを意識した「っぽい話し方」
・役者のテンポで抑揚つけられている話し方
・距離感が意識されてない話し方
・作品のジャンルとマッチングしない話し方

 

詳しくはコチラを参照ください。

→ 棒読みとは何か - RinDaネット声優養成所

 

では、そうならないためにはどうすればいいのか?

 

「○○力」を駆使する

冒頭に上げたツイートの5つのテクニック

・呟いて練習をする
・セリフに合った呼吸をする。
・文字を喋らない。
・イメージに喋られる。
・唯一無二のイメージを持つ。

 

これら全てに使われる共通の能力。

 

それが「想像力」です。

 

以前、「想像力」を取り扱った記事ではこう説明いたしました。

 

「想像力を使う」ということは
「三分でイメージできることを一時間かけてイメージすること」
だと思います。

 

キャラクターが「何を言っているのか」「誰にに言ってっているのか」「いつどこで言っているのか」それは台本を一度読めばだいたい理解できます。

 

しかし、「なぜそう言ったのか?」

そして、「どのように言ったのか?」

 

これらは、そう簡単に知ることは出来ませんし、思い当たったものが正しくないことも多いです。

 

それを考えるための具体的な方法として、先述の5つの方法を上げさせてっもらいました。

 

なので、それについて詳しく解説していきます。

(わかりやすい説明のため順番が前後するのでご了承ください)

 

文字を読まない

これはツイート下部の言葉が理由です。

 

「全てのセリフはリアクションである」

 

つまりは、受動的行動であり、それらには必ず「きっかけ」が存在します。

 

まず「読むという現象」を介する考えとして、「きっかけ」が存在しているセリフにするということが肝要です。

 

ただ、台本にはどこの何が「きっかけ」なのかは記されていません。

 

では、どうするか?

イメージに読まされる

そこで使うのが「想像力」であり「イメージする」ということです。

 

本来であれば「言葉を発するきっかけ」を探すのは「無意識(受動的行動)」としてやっています、

 

ですが、演技の際はそれを意識的に探さなければなりません

 

そのために、台本を見てその情景をイメージします。

 

相手がセリフ発した表情、仕草、視界の中での変化、音、空気の流れ。

 

何がきっかけになっているのか推理するためには、視覚的にイメージするのが一番早いと思います。

 

もちろん、他の五感がきっかけの場合もあるので気は抜かないで下さい。

 

セリフにあった呼吸をする

セリフを発する時、水泳の息継ぎのように息を吸う方が多いと思います。

 

これは、あまりいいことではありません。

 

なぜなら、呼吸というのは、その人物の体型、精神、その場所の環境などによってさまざまだからです。

 

だから、役者がただ空気を充填するような呼吸では「読むという現象」に陥ってしまいがちです。

 

そのキャラクター、そしてそのセリフにあった呼吸というものが存在しているはずです。

 

それを正確に見つけることができれば、「読むという現象」から解放されます。

 

では、その呼吸をどうやって特定するのか?

 

唯一無二のイメージを持つ

 

呼吸の特定のために必要なのがイメージです。

 

ただのイメージではなく、唯一無二のものであればあるほど、セリフの精度が上がります。

 

皆さんが小学生になった頃の呼吸と、成人を迎えた時の呼吸とは、決して同一ではないはずです。

そもそも体のサイズが違うし、心の状態も違いますよね。

また、怒ってる時と寝ている時の呼吸も違うはずです。

 

呼吸というものは、随時その姿を変えていると思ってもいいと思います。

 

その姿を変えさせるのが「きっかけ」であり、それを特定するためには「イメージする」ということが大切です

 

そして、究極的に言えばその「イメージ」には2つと同じものはありません

 

つまり、同じ呼吸で文章を読み上げるなど言語道断ということですね。

 

では、唯一無二のイメージでもって呼吸をするためにはどうすればいいのか?

 

呟いて練習をする

まずは台本を確認します。何度か読んでセリフと設定を頭に入れてください

 

頭に入ったら目を閉じて、深呼吸をします。

 

準備ができたら、設定を思い浮かべ視覚的イメージとして想像してください。

 

該当のセリフを言う状況をイメージ出来たら、「きっかけ」をイメージの中から見つけてください。役になりきって探すというのがコツです。

 

見つかるまでは言葉を発しないで下さい。

 

そして、見つかったら「声を出す」ことは気にせず、その時の感情や体の力みなどを確認するように呟いてみましょう

 

しっくり来たら、イメージをリピートして、徐々に声のボリュームを上げていって。セリフに適した音量で先程の感覚のまま言えるように調整していきます。

 

これが、「セリフを読むという現象」を脱却する練習です。

 

まとめ

  • セリフとはリアクション
  • リアクションには「きっかけ」が必要
  • 想像力を使って「きっかけ」を探る
  • 「きっかけ」がわかれば呼吸が変わる
  • その呼吸は唯一無二である

よって、「セリフを読むという現象」から脱却できるというのが、今回の記事でした。

 

方法がわかったからと言ってすぐにできるようなものではありません。

 

練習を重ねて感覚に取り入れなければ、演技自体に回す余裕がなくなってしまいます。

 

コツコツ積み重ねていきましょう。

 

RinDa

 

 

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