読解力成長の5つの段階

どうも、RinDaです。

 

普段はTwitterにて、声優志望者の方に向けて演技上達に役立つ情報を発信したり、企画「RinDaの台本」を投稿し、60人以上の音源に対して演技のアドバイスをしたりしています。

 

今回は「RinDaの台本1102」で使用した「演技コメントシート」の「設定」の項目について深掘りしていこうと思います。

 

名付けて「読解力成長の5つの段階」です。

 

「RinDaの台本1102」と「演技コメントシート」については以下の記事をご参照ください。

#RinDaの台本1102 総括 - RinDa声優ネット養成所

演技を評価する5つの基準 - RinDa声優ネット養成所

 

Twitterにて、同タイトルのツイートを致しましたので、この記事ではその解説をしていくことになります。

この記事は

「読解力を高めたい」

「何を読み解けばいいかわからない」

「演技に繊細さを出せない」

という方にオススメです。

 

読解に正解はありません。

読解は「質より量」です

今回ご紹介するのは、考えを増やすフックのように考えて頂ければと思います。

これをヒントに、読解できる量を増やし、そこから最もらしい答えのようなものを見つけられるようにしていきましょう。

 

 

目次

①容姿を理解している

まずは、設定や台本から読み取れる事実をもとに、キャラクターの容姿について理解を含めましょう。

キャラクターデザインがあるのであれば、とても分かりやすくなりますね。

ここでハマりやすいのは、「絶対的基準」と「相対的基準」です。

 

例えば「身長170cmの女の子」って「背が高い」って十分に言えますよね?

しかし、その場にはその女の子以外にはモンスターしかいなくて、全員が全長200cmを越えているとしたら、彼女は「背が高い」と言えるでしょうか?

 

そういった基準をどこに置くかによって、容姿のとらえ方は変わってきます。

 

校内屈指の天才バスケット選手も、全国大会では凡人の可能性はあるし、

スーツが似合うカッコイイ男性も、雪山にスーツでいれば変わり者に映る可能性もあります。

 

容姿の表現はあくまで誰かの主観なので、そこをどう正確にとらえられるかも重要になってきます。

②行動を理解している

次に、「お話の中でどんな行動を取る人間なのか?」について考えられているかです。

 

一番単純な表現だと「ヒーロー側」か「悪役側」かでしょうか。

もしくは、話を前に進める「善」の役割があるのか、話を横道にそらす「邪」の役割があるのかでしょうか。

 

大きく見れば「そのキャラクターの役割」とも

小さく見れば「そのキャラクターが起こすイベント」とも

「そのキャラクターの発言の内容」とも言えるでしょう。

 

その事実的な内容を台本や設定から読み取っていきましょう。

③感情を理解している

ここから「解釈」の要素が入ってきます。

感情は、「セリフや話の展開」と「役割を含めた人柄」を照らし合わせて推測します。

もちろん例外的に、キャラクターがセリフとして明言していることもありますし、読んでいれば直感的にわかる場合もあります。

ですが、それが事実とは限りません。

ウソや勘違いの可能性もあります。

なので一度、頭で考えておくことをオススメします。

根拠があれば、問題ないと思います。

 

そして、感情は一つとは限りません

複数あるのは当たり前ですし、数限りなくあります。

なので、「色んなとらえ方が出来ること」「大なり小なり変化する可能性があること」を念頭に置いて考えましょう。

④性格を理解している

性格とは、「生まれながらの気質が生む個人の行動の傾向」のことと心理学では定義されています。

この性格に社会的な性質が加わったものを「人格」といいます。

 

なので正確には「人格」を理解した方がいいのですが、なじみの良い「性格」という言葉をここでは使います。

 

性格は「行動の積み重ね」「そこに働いている感情」によって読み取ることが出来ます。

つまり、「②行動や③感情の解釈が変われば性格も変わる」ということになります。

 

そのためにも、「こういう性格の人はこういう行動をとる」というテンプレの把握と、「こういう行動傾向の人はこういう性格である可能性がある」というデータの把握をかかさないようにしましょう。

⑤人生を理解している

そのキャラクターが その人生において「大切にしてきた信念」や「振り返った感想・後悔」について、台本から読み取るということ。

とてもわかりやすく例えると「このキャラクターの自伝の目次を考えるなら?」という質問の答えを考えるという感じになります。

また、「葬式で読まれる弔辞を考える」でもいいと思います。

よく、仲のいい人物を思い出しながら「アイツなら絶対こう言うな」っていう会話が出たりしませんか?

それが出来るのは、「相手がどんな人生を生きたいのか」を理解しているからともいえるでしょう。

これを理解するには、よく話を聞いたり意見を交わしたり行動を共にすることで、心を通わせなければなりません。

 

キャラクターと親友や恋人になれるくらい心を通わせられるか?というのがここでは重要になってきます。

慣れれば、すぐに打ち解けられることも不可能ではないと思うので、頑張ってみましょう。

 

まとめ

①容姿を理解している
 →より正確にを意識する

②行動を理解している
 →役割を考える

③感情を理解している
 →あらゆる可能性を想定する

④性格を理解している
 →テンプレとデータの把握

⑤人生を理解している
 →心を通わせられているかどうか

ここまでご覧になってお気づきの方もいるとは思いますが、「読解力」とは「人を見る目」のことでおおよそ違いありません。

違うのは、対象に実体があるかないかです。

「人を見る目」を養っていけば、自然と読解力が上がっていきます。

 

それは、物語に対しても同じです。

俗にいう「空気を読む力」が上がれば、物語の読解も出来るようになります。 

 

人を見る目を磨いて、キャラクターへの理解度を上げていきましょう。

 

ではまた。

RinDa

 

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