知っていることしかできない
どうも、RinDaです。
今回は「知っていることしかできない」をテーマに、演技をする際のリサーチの重要性についてお話したいと思います。
✅知ってることしか出来ない
— RinDa@声優ネット養成所 (@RinDa_0884) 2020年7月10日
我々人間は基本的に知識にないことは出来ません。
最低でも見たことあるものじゃないと行動に移すことは不可能です。
演技も同じ
見たことないし、知りもしない人間を演じることは出来ない。
✅本当に知っているのか?
— RinDa@声優ネット養成所 (@RinDa_0884) 2020年7月10日
物事の解釈や理解は人それぞれです。
他人が発した言葉の意味や解釈が、自分と共通、一般的とか限りません。
『「普通に」考えたら「当たり前」』なんてことが1番危ない。
行き違ってると感じたら、言葉の解釈違いを疑ってみよう😌
皆さんは、普段意識しているかはわかりませんが、知っていることだけで会話を成立させています。
「よくわかんないけど、~だと思う」というのも「わかんない」を知ってると言えるし、ハッタリを言う時も「それは知らない」ということを知ってると言えるでしょう。
問題は「知ってるつもりになっている」状態です。
いわば「知ったかぶり」ですね。
それがなぜいけないのかも含めて、「知ることの大切さ」を解説していきましょう。
目次
知ったかぶりの危険性
「知ったかぶり」の危ないところは、「言葉の拘束力」と直結しています。
ホントは知らない、わからないかもしれないことを「知っている」と言ってしまうことで、自分はそのことは「熟知してる」ということにしてしまうことが、気づかぬうちに行われることがあります。
言葉には責任が必ず付きまといます。
「言ったからにはやらないと」「断言した手前、撤回できない」みたいな経験が皆さんにもありませんか?
そして、現代社会で犯しやすいミスが「知らないことは恥ずかしい」という気持ちから、知ったかぶりをすることです。
冒頭にも書きましたが、私たちは知っていることだけで会話を成立させています。
知らないことに関しての話題では、会話のテーブルには参加できないのです。
ですが、「それでは恥ずかしい」と思う気持ちから、「知っている」と自分をごまかして、会話に参加して自分の立ち位置を守ろうとします。
その行動は、自分の知的好奇心を抑え込み退化させる行動です。
そして、「あなたは分かる人間だ」と信じてしまった話し相手は、知ったかぶりを信じることで、あなたに知ったかぶりされられてしまいます。
その相手は、無意識のうちにあなたを追い込むかもしれませんし、あなたのせいで恥をかかされることもあるでしょう。
知ったかぶりをすると、背伸びをした分だけ、他人を敵に回してしまいます。
ホントはその人からの承認や信頼が欲しかったから口に出た「知ったかぶり」で、当人を敵に回してしまうなんて悲惨であり滑稽です。
さらには、「その人から承認や信頼を得るために努力をしていた自分」さえも、敵に回してしまいます。
「知ったかぶり」は自分を四面楚歌に追い込む愚行です。
役だって他人だ
演技の話でも、「知ったかぶり」は愚行です。
というか「知ったかぶり」をしている時点でその役者は使い物になりません。
役は、作者の精神の一部です。
その役に対して「知ったかぶり」をカマすということは、結果として作者を敵に回すということになります。
また、役を「実在する一つの人格だ」と考えるのなら役を敵に回すなんて愚の骨頂です。
経験がない方もいるかもしれませんが、自分が必死に頑張っている姿を笑われる苦痛は非常に自尊心にくるものがあります。
特にダメージが通るのが、滑稽にデフォルメされたモノマネを見せつけられた時です。
そのモノマネをしている人間は、あなたが必死でやっていたことなんか知りもしません。
そんな奴が自分のマネを笑いのネタにしている。
これは胸糞の悪い許しがたい行為です。
そんな奴、二度と口を利きたくない。
あなただってそう思うはずです。
残酷ですが、あなたの悪気は関係ない。
あなたが演じるのに必死なのもわかります。
ですが、役という他人は真実とは違う姿を世間にさらされるわけです。
役者のセリフには、そういった責任が付きまとっていることを理解しましょう。
完全理解は不可能
「知ったかぶり」はいけないと言いましたが、「全部知っている」という状態を作るのは不可能です。
✅イチブトゼンブ
— RinDa@声優ネット養成所 (@RinDa_0884) 2020年7月8日
「全て何かの一部ってことに僕らは気づかない」
どれだけ多くを見ようが、どれだけ僅かを見ようが、どちらも一部であり、全部では無い。
全てを知るのは難しいが、時に一部を集めて全部と仮定する必要がある時がある。
例えば、お芝居とかね😁
人の本質は日進月歩、日々増え続けます。
それを全部知ることは不可能です。
唯一知れることは過去に関することです。
それは条件を調べることで「決定」させることができます。
その内容は当人とその時の感情や状況を話してもらい、自分で想像し考えを伝えることで知ることができます。
そして、演技の上では、台本に記されています。
そこに書かれている状況は本当のことです。
感情も不完全ではありますがセリフとして記されています。
台本の中で役たちは役者に思いを伝えてくれているのです。
それをどれだけくみ取れるかは、役者にかかっています。
まとめ
- 知ったかぶりは敵を作る
- 役を敵に回すのは愚策
- 完全理解は不可能
- 出来るのは過去を調べること
- 役はそれを台本で伝えている
台本に書かれていることは全てヒントです。
そこに記されている言葉や単語の意味を「知ったかぶり」で済ませていては、役に嫌われる一方です。
わからないなら調べる。
調べてもわからないなら想像する。
出来ることは全部やる誠意を見せれば、突然あっさり役が教えてくれるかもしれませんよ。
ではまた。
RinDa