役に命を吹き込む
どうも、RinDaです。
以前、Twtterにてこのようなツイートを致しました。
「役を演じること」が「役に命を授けること」であり、
— RinDa@声優ネット養成所 (@RinDa_0884) 2020年6月6日
「生きること」か「呼吸をすること」なのであれば、
「演技とは呼吸をすること」という道理は成り立っていると思います😌
簡単な数学ですね😁
今回は「役に命を吹き込む」をテーマにこのツイートの解説をしながら、演技についての理解を深めていこうと思います。
皆さんは「何をもって自分が人間として生きている」と思いますか?
目次
生きるために必要なもの
人間の生命活動に必要なもの。
それは「酸素」「栄養素」「水」
それらを全身に行き渡らせる組織を人間は持っています。
それが循環器系と呼吸器系です。
聞きなじみある言葉で言うと「呼吸」と「血流」です。
つまり、肺と心臓が機能していれば、広い意味で生きているといって差し支えないと考えて良いでしょう。
では、「役に命を吹き込む」のであれば、それは「役に呼吸と血流を与えること」であるといるはずです。
呼吸と血流は繋がっている
これはメンタリズムでは有名な話なんですが、呼吸は「無意識と意識をつなぐ鍵」とされています。
理由としては、心臓を意識的に動かすことは不可能だが、呼吸を調節することで心拍を調節することができるからです。
心拍数というのは感情によって変化します。
つまり、「呼吸をコントロールする」ということは「感情をコントロールする」ということにつながります。
よって、「役に命を吹き込む」=「役の呼吸をする」ということになります。
もちろん、呼吸だけでなんとかなるものではありませんが、呼吸を考え無くしてはなんともならないのです。
呼吸からセリフを考える
Twtterにてボイスサンプルを聴いていると、セリフを言う毎に「ップハーッ」と水泳の息継ぎのように呼吸をしている方をたびたび見かけます。
それは果たして「役の呼吸」でしょうか?
それとも「役者の呼吸」でしょうか?
セリフのプランを立てる上で「呼吸」はとても重要です。
なぜなら、そのセリフ以前の状態での呼吸でキャラはセリフを言うことになるからです。
役者はそのセリフを言うためだけの呼吸が出来てしまうし、それは時に必要とされるが、演技的にはNGです。
役はその台本の時間と空間に生きています。
その呼吸をやめた瞬間、「キャラの呼吸はとまり、酸欠の状態で次のセリフを言わされる」と考えても差し支えないと思っています。
「本番中キャラクターの呼吸をなぞり続けろ」と言っているわけではありません。
出来るに越したことはありませんが、それは無謀で非効率です。
なのでせめて、キャラの呼吸に寄り添って考えた演技というものを心掛けてあげて下さい。
まとめ
- 生きるとは「呼吸」と「血流」
- 「血流」は「呼吸」の影響を受ける。
- 演技は「役の呼吸をすること」
- 役の呼吸に寄り添って演技する
ここで説明したことが、「役に命を吹き込む」ということの神髄の一部であり、呼吸が演技の基礎とされる理由です。
呼吸のトレーニングはまた今度、記事にしようと思っていますが、とりあえず自分の日々の呼吸をモニターして、「どんな時にどんな呼吸をするか」を考えておくといいと思います。
呼吸を味方につけて、より楽に、より楽しく演技をしましょう。
ではまた。
RinDa