#RinDaの台本0606 総括

どうも、RinDaです。

 

今回は私がTwtterにて投稿している「#RinDaの台本0606」の総括を行っていきます。

 

今回も模擬オーディションの原稿を使用しています。

 

女性の皆さんには久しぶりに男子役に挑戦してもらい、男性同士の掛け合いで「日常風景」をテーマにしてセリフを読んでもらいました。

 

今回も男性台本と女性台本に分けて総括を行っていこうと思います。

 

目次

 

 

設定のおさらい

シチュエーションは、六月の放課後の教室に、忘れた宿題のやり直しをしているオビトと自分の勉強をしているタカフミが居残っているというもの。

 

二人の距離は隣の席くらいを想定して頂ければいいかと思います。

 

オビトは机に突っ伏しながらノートかプリントに英単語の書き写し、タケフミは分厚い参考書を開いて早めの受験勉強って感じで想像できるといいかなって思います。

 

付き合いこそ長くない、息ピッタリというほどでもない。ただ距離感がちょうどいい居心地の良さなんだと思います。

干渉が少なく、退屈しない。

そんな関係性が感じられるとこの二人っぽいなとは思います。

 

オビト(女性台本)の解説

男性の声

やはり、声質で悩んだ方が多かったと思います。

自然な演技を目指すと女の子になるし、

男っぽくすると演技が変になる。

 それは、男性を演じる場合のみならず、人外を演じる際もこうした悩みにぶち当たることがあると思います。

 

その悩みを解決するために意識しなければならないことが「骨格」です。

デッサンなどされていた方は私より詳しいかもしれませんが、男性の体は女性と比べてゴツゴツしている印象があると思います。

そして、肩幅が広く身長も高い場合が多い。

まずは自分の体がその骨格になったことを想像してみて下さい。

そしてそれを自分の体で可能な限り再現する

胸肩の筋肉が発達し重くなっているので、重心は女性と比べて下に取らなければなりません。演者の体型にもよりますが、いつも丹田を基準にしている方なら、股下の空間くらいに力を入れて発声する感覚になったりもします。

あとは、筋肉質っぽさを出すために胸を張って演じてみたりするのもいいと思います。

 

声がわからない時は、とにかく形から入り、想像するしかないです。

もう少し大人になった時に、誰(男性声優)が演じるのか想像してみることも効果的だと思います。

 

オビトの目的はなんだ

 音源を拝聴していて、セリフに振り回されて、妙に怒ったりビビったり悩んだり疲れたりと、キャラがブレブレなものがいくつかありました。

 

そうならないためには「目的」を整理しましょう。

目的がわかればキャラが気にしていることがわかり、セリフのきっかけがハッキリしてきます。

台本の情報から探るなら、「愚痴を言いたい」というのが浮かぶと思います。

愚痴というのは、どうにもならないことに対して相手の共感を貰おうとする行為です。

 

つまり、オビトはタケフミに「共感してもらいたい」「同情してもらいたい」

ともすれば「甘やかされたい」という解釈もあるかもしれませんね。

 

ですが、タケフミは興味を示してくれません。

そこに対して不満を示すなり、残念がるのもいいかもしれませんね。

 

セリフに深みを出す

この項は、そんなに参考にならないかもしれませんが、ちょこっとだけ「単語に「記憶」をつける」という観点から掘り下げていきたいと思います。

 

突然ですが、皆さんは「英単語の書き取り」に意味・意義を感じますか?

 

たぶん、ほとんどの人が「意味はある」と感じていると思います。

もしくは、「そんなことは気にしたことがない」と思っているのではないでしょうか?

 

では、その「英単語の書き取り」を「意味がない」と仮定しているオビトってどう思いますか?

 

なぜオビトは「意味なんてあるか?」と愚痴とはいえ、口にしているのか?

 

それは、彼が「努力が報われない経験」をしているからだと僕は思います。

 

別にそれを暗喩したわけではないと思いますが、「積み重ねには意味がない」ことを経験している彼ならではの質問であると解釈もできます。

 

なのでここを、少し神妙に投げかけるように演じたりすると……なんかよくないですか?

 

という感じで、そのキャラの言葉撰の中に演技のヒントが隠れていることもあります。プラン作りは丁寧にやっていきましょう。

 

タケフミ(男性台本)の解説

人生の先輩

今回、男性の参加者が少なくてちょっとあれでしたが、全体的にオーラが足りてない印象でした。

 

タケフミは、オビトと同じように挫折を味わい、そこから復帰し目的を見つけて努力をしている人間であるので、堂々と落ち着いたやり取りが望ましいと思います。

 

同級生でありながら、その様は人生の先輩のようであり、師匠である。

オビトに対して同情を見せるようなことはしないが、ちゃんと彼に気を遣っていることが最後のセリフに込められると、ものすごくよいと思います。

ツンデレよりは、クーデレって感じになるといい気がします。

 

動きをつける

ですが、ただオビトの言葉を受けるだけでは面白みに欠けると思います。

 

なので、その場合は動きを足してみましょう。

 

このシーンでタケフミは勉強をしているので、ノートに何かを書いたり、参考書を眺めたりしてみると、よりタケフミらしい感じになると思います。

 

そして、「愚痴だよ」と聞いた後にペンを止めてオビトを少しにらむような間を入れたり、最後のセリフ前にペンを止めてちょっと考える間を入れるということもできます。

 

動きをつけるということは、それを止めるという表現ができるということでもあります。

 

有効的に使っていきましょう。

 

まとめ

  • 声は骨格から考える
  • 目的を決めてキャラブレ防止
  • 記憶を探ってセリフに深みを
  • キャラの立ち位置を理解する
  • 動くことで「止まる」に意味がつく。

 

今回も参加頂きありがとうございました。

 

役作りも表現も回数を重ねて、より洗練されていくものです。

演じてみて反省して、知識を増やしながら、何度も挑戦してください。

 

次回でオーディション原稿を使うのは最後になります。

次は「ギャグシーン」をやっていただきます。

 

お楽しみに

 

ではまた。

 

RinDa