#RinDaの台本0620 総括
どうも、RinDaです。
今回は私がTwtterにて投稿している「#RinDaの台本0620」の総括を行っていきます。
【#RinDaの台本】
— RinDa@声優ネット養成所 (@RinDa_0884) 2020年6月20日
私からのコメントを希望して頂ける方は「#RinDaの台本0620」を付けてください。
今回のテーマは「シーン理解」
10代向けのアニメ作品を想定した台本を用意しました。
この台本のシーンが作品の中でどんな意味合いを持っているか考えて演じてみて下さい。 pic.twitter.com/qZf9UnMdAC
自粛ムードも明けて、皆さん忙しくなってきたのか、投稿のスピードが緩やかになって二週間経っても何件が投稿をして頂けるようになったので、総括のタイミングをかなり遅らせてみました。
今回のテーマは「シーン理解」です。
台本に記されたシーンが一体どんな役割を担っているか。
それを理解した上で、役作りをして頂こうと思い、このテーマにしました。
早速、設定のおさらいから始めていきましょう。
目次
設定のおさらい
今回も「#RinDaの台本0520」で行った模擬オーディションで取り扱った台本を使用しています。
今回はレイの台本から、オビトとレイがは初めて出会うシーンですね。
オビトが謎の男(未来から来た自分)に襲われたところを、レイが助け出した後の会話となっています。
このシーンは一体どんなシーンだと思いますか?
ここで意識してほしいのは「レイの初登場シーン」であることです。
レイは設定上、「冷徹な仕事人間」となっているが、10代向けアニメ作品であるため、ターゲット層に刺さるような芝居をしないといけませんよね。
その「冷徹な仕事人間」と「小柄」、また「未来人」である「ミステリアスさ」という特徴を使って「かわいく」もしくは「キレイに」演じられるととても良いと思います。
また、オビトの方はセリフがかなり強気に問い詰めるように見えるかもですが、レイを魅力的に見せるために、また「主人公」であるように見せるために、レイに対して強く出過ぎず、彼女の発言に振り回されるように、ともすれば少しコミカルに演じて頂ければと思っています。
ご存知ではあると思いますが「シーン」というものは、台本のセリフをなぞっていれば成立するものではありません。
ちゃんとした演出があり、演技があった上で、それを聞き手が受け取ることができてはじめた「シーン」として成立します。
確かに持ち役のセリフを正しく言うことも大切かもしれませんが
「作品」があって「キャラ」がいて「シーン」があって「セリフ」がある。
そのセリフが巡り巡って作品やキャラを表現するために一役かっていなけば、そのセリフに価値がなくなります。
何を表現するためのセリフなのか
しっかり考えて臨みましょう。
男性台本の解説
皆さんは夜道を歩いていて突然、目の前にいる小柄な女の子がいきなり「私は未来人」と言いだしてきたとして、その話を信じられますか?
相当なお人よしでもなければ、たぶん気にも留めないのではないのではないのですか?
ですが、謎の暴漢に襲われて、目の前でその女の子に助けられている。
信じられないようなことが目の前で起きて、それに輪をかけたような信じられない話をされる。
ここでオビトの頭は「パニック」に陥っているといいっていいでしょう。
最初は素直にお礼を言うが、突然の呼び捨てに驚き、よくわからない単語の羅列を気化され困惑、未来人と聞かされ「何かを仕掛けられてる」と疑うが、今度は命を狙われていると言われて、少し考えるが信じられない。だが、彼女の口調には真実味がある。
と言った感じで、オビトは頑なに自分の主張を通すというような感じというよりは、現実と目の前の出来事に折り合いをつけようと、その象徴たる人物と「対話」していると考えてみて下さい。
オビトが言い合いのように彼女に感情を向けるほど、二人は敵対していない。
むしろ、命の恩人で仲間だと主張している人物です。
それを信じるか信じないか探っているだけ。
セリフのイメージだけで演じるのは危険です。
それこそ感情を入れているつもりでも「文字を読んでいる」だけですね。
女性台本の解説
とても多くの方が、「冷徹な仕事人間」という役作りにつまづいていたように思います。
いわゆる「クール」なキャラを演じる上で気を付けなければならないのは、「感情がないわけではない」ということ。
「クール」な人間というものは、その立場や職業において感情や行動が抑制されているたり、無視していることが多いです。
もちろん、物静かなだけという場合もありますが「感情がないロボット」という訳ではありません。
なので、読み方を平坦にしたり、テンポを一定にしたりするだけでは、レイを表現はしきれません。
表現するためには、レイの「わずかな動き」をちゃんと表現しきることです。
その「わずかな動き」の最たるものが「目線」です。
「目は口程に物を言う」と言いますが、目を向けるところが変われば感情が変化しセリフも微妙に変化してくるものです。
そのためにもまず、オビトのセリフを想像し、彼女が何に対処しようとしているのかを考えて、彼女なりの対処の仕方をセリフに乗せて表現していくようにしてみて下さい。
動いてないものほど、わずかな動きに目が行くものです。
繊細にプランを考えられるようにできれば、それは他の役でも生かしていくことが必ずできますので、この機に注意してみて下さい。
まとめ
そのシーンが一体どういったシーンなのか、というものは確定しにくいものかもしれません。
もしかしたら、複数の役割を持ったシーンであるかもしれないから。
ですが、そこを無視してしまって役を作るよりは、ある程度可能性を考えながら、ありそうなプラン、ありえなさそうなプランとしてハッキリ作っていった方が私はいいともいます。
中には、セリフを忠実に積み重ねた方が上手くいく人もいます。
そういう人は、前後のセリフや過去のセリフと意味合いが揃うように気を配りながらプラン作りをしていきましょう。
正解がないからこそ、不正解を避けるために使えるものは全部使っていきましょう。
今後の#RinDaの台本については、月2~3本のペースで投稿を続けていこうと思います。
皆さん引き続き、ご参加して頂けると幸いです。
ではまた。
RinDa