キャラの声を決める要素
どうも、RinDaです。
今回は「キャラの声を決める要素」について解説をしていきたいと思います。
✅キャラの声を決める要素
— RinDa@声優ネット養成所 (@RinDa_0884) 2020年6月17日
・骨格
・立場
・生い立ち
・作品上の役割
キャラクターの声を想像する時、どうしても自分の直感に頼りがちになってしまいます。
それが悪いわけではありませんが、第二第三の案が合ってそれと比較した中でいいもの、さらにはそれを上手く複合した案を出せれば、それに越したことはないと思います。
そこで、私なりに考えた論理的な声の決め方をご紹介します。
これは決して正解ではありませんが、皆さんのお役に立てる考え方だと思いますので、良かったら参考にしてください。
目次
骨格
一番注目しなければいけないのは「骨格」です。
中でも重要なのが「顔の骨格」で、人間の出す声というのはそれによって決まっているとも言われています。
有名ハリウッド俳優の吹き替えをする役者は、本人と似てる「骨格」の方が指名されるという話は結構有名です。
また、大御所の声優さんが「どの声で演じるかは映像でキャラの顔を見た時に決める」とおっしゃっているのも、同じような理由なのではないかと思います。
骨格の大きさによって、顔の大きさ、ひいては口腔や鼻腔の大きさが変わっていますので、声の響き方が変わってくるのでしょう。
声の響き方で音が変化をするなら「体格」も考慮すべきでしょう。
単純に骨太なのか、線の細いキャラなのかで、印象はかなり違いますよね。
あとは太っているとか痩せているとか。
ちなみに、太ったキャラクターに声の太いイメージがある方が多いと思いますが、首周りに脂肪があるとのどが圧迫されて、声が高くなるのが実際らしいですよ。
世間にもたれているイメージを重視するのか、リアリティを追求するかは作品によってマチマチなので、その都度判断していくしかないと思います。
あと音声作品で考慮しなければならないのは「等身」です。
子供向けの作品だと三等身や四等身の頭が大きく足が短いキャラクターが多くなりますが、その場合も声の出し方を工夫しなければなりません。
等身が小さければ小さいほど、甲高い声になっていく傾向にあります。
プリキュアシリーズに出てくる妖精とか典型的ですよね。
というように、「骨格」は声を決める要素としてほとんどを占める要素と言ってもいいと思います。
もし、想像した声が見た目と反していると思ったら、よく考え直した方が良いかもしれませんね。
立場
これは少し演技プランの方にも関係してきてしまうのですが、立場が違えば声の出し方が変わってきます。
よく日常で見られるのは「役職の高い人間ほど低い声を出す」とか「接待や接客、応対をするときは声が半音高くなる」という変化ですよね。
これは、低い声を出すほど男らしく感じられ、声が高いほど愛想がよく感じられる心理効果からきているものです。
そういった無意識にやっている声色の変化も、キャラを印象付ける際には重宝されます。
また、これをシーンで使い分けることで、相手役の地位が高いのか低いのか、というのを聞き手に印象付けることもできるので、覚えておいて損はないテクニックだと思います。
生い立ち
陰のある人生というのも声に影響を及ぼしてきます。
後ろめたいことや隠したいことがあると、声が前に飛ばなくなるので、自然と低く響く暗い音が出てしまいます。
逆に、潔白な人生を過ごしていると、鼻を抜けるようなさわやかな音を出すようになります。
ここに大きく関わってくるのが「愛」です。
それまでの人生で受けた「愛」の大きさで、声の明るさが変化していきます。
友愛、家族愛、恋愛もそうですが、自己愛、つまり「ナルシスト」の要素を持っていると声が明るくなりますね。
もちろん、暗い人生を受け入れて、未来に対しては前向きに明るく考えていこうとするキャラクターもいるので、一概に「愛がない人は暗い!」とは言えません。
まあ、そういうキャラクターは物語のどこかに陰の差すセリフが用意されていたりするのがお約束なところもありますが。
作品上の役割
最後に「役割」による声の変化ですね。
これは「デフォルメ」が大きく関わってきます。
例え、小柄で立場が低くて人生が愛にあふれちても、「悪役」だった場合。
その状況を一変させなければならないこともあります。
正義は「凛々しく」、悪は「下品に邪悪に」というイメージは世界共通と言っても過言ではないと思います。
ですが、これは作品性に大きく左右されるところでもあります。
子供向けやアメコミっぽい勧善懲悪な作品であれば適応できますが、
SFや軍記モノのように、人の善悪が正確に計れない作品では、適応していい場合といけない場合があるので注意してください。
まとめ
キャラの声を決める要素は
- 骨格
- 立場
- 生い立ち
- 作品上の役割
の四つに分けられる。
もちろん、私の価値観における四つなので、他にも大事な要素が存在する可能性はあります。
それは皆さんが独自に見つけていって下さい。
それまでは、この基準を使って役の声を考えていってもらえればと思います。
ではまた。
RinDa