#RinDaの台本0812 総括
どうも、RinDaです。
今回は私がTwitterで投稿している「#RinDaの台本0812」の総括を行っていきます。
【#RinDaの台本】
— RinDa@声優ネット養成所 (@RinDa_0884) 2020年8月12日
私からのコメントを希望して頂ける方は「#RinDaの台本0812」を付けてください。
今回のテーマは「ゲーム台本」です。
FGOのようなターン制でキャラクターがバトルするようなゲームを想定しています。
・設定をセリフに落とし込むこと
・映像指示を守ること
に気を付けてください。 pic.twitter.com/ORradMqzdw
今回はゲーム台本のフォーマットを意識して台本を作りました。
ツイートに書いてあるように、「設定がセリフから伺えること」と、「台本中段の映像指示に適した動きのニュアンスを演技に出せるか」をポイントとしました。
目次
台本のおさらい
今回は、FGO的なターン制のゲームをモチーフにしていると書いてあるので、「セリフはぶつ切りで録音されるけど一連の動きであること」や「演技のリアルさだけでなくキャラの立ち方を意識しなければならないこと」が意識できるといいなと思います。
キャラ的には、王国の姫に仕える武将で、真面目な長髪美形の槍使いという感じでした。
激しいセリフ回しの中で、いかに美形を表現しきるかというのが課題になっていたという感じです。
台本の⑤必殺技のところの書き方がちょっと特殊でしたが、「ここのセリフはここの動きです」というのが指示されているだけで、その制約に配慮されていれば、一連のセリフとしても扱っていいセリフとなっていました。
現場でわからないことも多いと思いますが、わからないことをわからないままやることほど怖いことはないので、確認とるなり、自分なりに説明ができるように解釈するなりして、録音ができるようになれればいいなと思いました。
よくあった指摘
やるだけの演技
セリフに戦闘のリアルさを乗せるために、キャラの設定を表現しきれていない音源が多い印象でした。
もちろん、演じ手が「やるだけ」しか考えていないわけではないと思いますが、そのように聞こえるという話です。
戦闘に気合を入れて頂くのは当然なのですが、叫び声や大声など圧の強い音はとても制御が難しいものです。
その制御が追いつかなくなると、「が行を含む音」が混ざった演技になってしまう傾向にあります。
「このぉ!」が「ぐぉのぉ!」となる感じですね。
これは俗に言われる「ゲボ声」と言われるもので、嘔吐や吐血、ゾンビなどのアンデット系のモンスターでのセリフで使われるものです。
今回のユーリアスは王家に使える眉目秀麗で礼儀正しい武将であるので、ゲボ声の入ったセリフはイメージを損なってしまう可能性が高いですね。
武将というイメージ
もうひとつ、ユーリアスのイメージとは異なるような音源で多かったのが、「武将」というイメージから屈強なこわもての人物が想像される音源ですね。
男性よりも女性の方で筋骨隆々なキャラで演じてくれた方が多かったのが意外でした。
武将と設定に書いてはありますが、「王家の姫に仕える側近」であること、美形である設定があることから、「白馬の騎士」のようなイメージができるとよかったのかなと思います。
個人的なイメージですが、王国直属の軍人を、西洋では「騎士」、東洋では「武将・武人」と呼ぶイメージです。
ちなみに、騎士の指揮系統は国王→貴族(公爵・伯爵・男爵など)→騎士団長→騎士というイメージで、武将の指揮系統は総大将→将軍(大将)→兵長→兵士というイメージです。
迫力不足・スタミナ不足
滑舌を意識したいい読みをしているのですが、圧が強くなるセリフになった途端、声に迫力が無くなってしまう音源の方も多かったです。
原因は主に発声能力の不足です。
パターンとしては二つあって、①息が足らなくて息継ぎが入ってしまうタイプと②声が裏返ってしまうのを防ぐためにテンションを下げてしまうタイプです。
①の場合は、運動などで肺活量を増やすか、ロングブレスなどで肺活量の効率化を鍛えるか。
②の場合は、低い重心を意識して張った声のロングトーンの練習をするといいでしょう。また、カラオケなどで歌の練習をすることでも鍛えられますが、のどを壊しやすいのとコツを理解するつもりがないと練習にならないかもしれないので気を付けて。
まとめ
必殺技などの叫ぶ系のセリフでは、発声や滑舌などの「基礎」と呼ばれるスキルを他のセリフよりも行使します。
中途半端な鍛え方ではカッコイイ必殺技にすることは出来ません。
もし、基礎の足りなさを実感している人は、長セリフと必殺技のクオリティを上げることを目標にしてもいいかもしれません。
また、キャラ設定の活かし方が甘い人も多いので、情報を頭に入れるだけではなく、ちゃんと映像に昇華して、頭の中でキャラを動かせるようにしておきましょう。
もし、「槍使い」のリアルな動きが分からない場合は、動画などで調べておきましょう。その時に実際に真似てみて、体のどこに負荷がかかっているのかを感じておくことでよりリアルさを表現することにもつながるので、取り組んでおけるといいと思います。
キャラクターの人生を背負うというのは、声優の魅力でもあり、非常に重たい責任の一つでもあります。
自分の人生で得た知識や経験を全て行使して釣り合えるかどうか、というつもりで、役作りと表現力を鍛えていけるといいと思います。
ではまた。
RinDa