事実をもとにしたキャラ理解
どうも、RinDaです。
今回は「事実をもとにしたキャラ理解」について書いていきます。
キャラ理解というスキルは、基本的に「人を見る目」から形作られるものだと思っています。
「人を見る目」というものは経験から養われるもので、一朝一夕には確立できるものではありません。
なので、その土台となるような一例を今回皆さんにお伝えできればいいなと思います。
この記事では
について解説していきます。
キャラ理解を身に付けて、演技の初動を盤石にしていきましょう。
四つの観点
台本と設定を手にした段階で確認しておきたいことが4つあります。
①肉体的特徴
②精神的特徴
③他人との関係性
④価値観に関わる過去
この4つのうちのいくつが明記されているかはわかりませんが、事実として書かれている、もしくは事実としか思えない場合は、ちゃんと把握しておきましょう。
①肉体的特徴
まず、ここは抜かすことは出来ない観点です。
もし、設定に明記されてない場合は、キャラの姿は自分なりにでもいいので、考えてもらいたいくらいです。
気を遣うのは、人間的な形であるのであれば「背の大小」「筋肉量・脂肪量」「顔の造形」「国籍(主に日本人かそれ以外か)・種族」「服装や身分」といった外見で分かることを確認していきましょう。
そもそも人間的な形を持っていない(喋る猫とか)なのであれば、その形態に近しい動物を参考にしたりするといいでしょう。
ここでおおよその声の方向性が決まると思います。
次に気を遣うのは、「ケガや疾病」「身体能力」です。
これは歩く時などの動作をする際のニュアンスに関わってきますので見逃さないようにしましょう。
②精神的特徴
いわゆる「性格」と言われるところですが、幅を持たせるために精神的特徴としています。
例えば、気が強くても犬がコワい、なんてことはあるので、性格だけが全てとはとらえない方が良いと思います。
基本的には、設定にかかれた内容をセリフにニュアンスとして込めればいいのですが、気を付けなければならないことがあります。
それは「一人の人間が持つ精神的特徴の数が膨大であること」です。
一度、自分の長所などの精神的特徴を知りうる限り書き出してみるとわかりますが、その数は数え切れなくなります。
度胸があるのに臆病だったり、優しいのに厳しかったり、と一見矛盾しているものがあったりもします。
設定に書かれていることは、そのキャラを客観的に見た時の精神的特徴であり、必ずしも主観と一致しているとは限りません。
なので、たとえ「気が強い」と書かれていようが「気が弱くなる時」というのは存在しています。
これを「気の強いキャラの弱気な時」という感じの「矛盾」したニュアンスにしなければなりませんし、2つの感情がせめぎ合う「葛藤」を表現しなければならなかったりします。
つまり、設定に書かれていることを愚直に表現すればいいという訳ではないということです。
③他人との関係性
誰にでも平等に接して生きている人間はそうそういないものです。
必ず、誰かを特別に理解していたり、誰かを特別に扱っていたりすると思います。
なので、台本や設定に「家族関係」や「恋愛関係」、「交友関係」が記してある場合はチェックしておきましょう。
大事なのは「好意」だけに限りません。
「悪意」を抱いている時点でそのキャラは特別な存在です。
特別な存在の動向は、そのキャラクターの感情を大きく揺さぶる時があるので、見逃さないようにしましょう。
主人公とかになると登場人物のほぼ全員を特別視している可能性があるので、細かくチェックしなければなりません。
また、「好意も悪意もある」とか「行為の裏返しの悪意がある」とかややこしいパターンもあるので気をつけましょう。
④価値観に関わる過去
過去のトラウマや成功体験といものは、人生に大きな影響を与えます。
どんなに気の強い子でも、凶暴な犬に襲われてかみつかれた経験があれば、犬に対してだけは弱気になったりすることもあるかもしれません。
②で説明した「矛盾」や「葛藤」が生じるのは、過去の経験が原因である場合が多いです。
この原因がわかることで、セリフに込めるニュアンスの濃さや大きさを推測できるようになります。
比較的重い過去のであれば印象的に表現しなければいけないし、軽いものであればさりげなく表現することになるかもしれません。
知っておくことで、よりキャラクターを深く理解した演技に近づけると思います。
まとめ
今回ご紹介した「4つの観点」ですが、4つ全てが他の観点に影響を与えるものばかりです。
なので、4つを独立して考えるのではなく、4つのアプローチを以てして、1人のキャラクターを考えているという意識を忘れないで下さい。
4つの観点のうちから1つでも発見があれば、それは4つの発見になる可能性が高いし、それぞれの観点から1つずつ合計4つの発見をしても、ただ1つの特徴を指していることだってあり得ます。
むしろ、独立した特徴を見つけた時は、他との関連性を必ず疑ってください。
それで間違いを1つ潰せるかもしれません。
1つの違いが大きな違うを生んでしまうのが演技の厳しい所です。
その小さな発見がオーディションの勝敗を分けることだってあるかもしれませんよ。
ではまた。
RinDa
#RinDaの台本0812 総括
どうも、RinDaです。
今回は私がTwitterで投稿している「#RinDaの台本0812」の総括を行っていきます。
【#RinDaの台本】
— RinDa@声優ネット養成所 (@RinDa_0884) 2020年8月12日
私からのコメントを希望して頂ける方は「#RinDaの台本0812」を付けてください。
今回のテーマは「ゲーム台本」です。
FGOのようなターン制でキャラクターがバトルするようなゲームを想定しています。
・設定をセリフに落とし込むこと
・映像指示を守ること
に気を付けてください。 pic.twitter.com/ORradMqzdw
今回はゲーム台本のフォーマットを意識して台本を作りました。
ツイートに書いてあるように、「設定がセリフから伺えること」と、「台本中段の映像指示に適した動きのニュアンスを演技に出せるか」をポイントとしました。
目次
台本のおさらい
今回は、FGO的なターン制のゲームをモチーフにしていると書いてあるので、「セリフはぶつ切りで録音されるけど一連の動きであること」や「演技のリアルさだけでなくキャラの立ち方を意識しなければならないこと」が意識できるといいなと思います。
キャラ的には、王国の姫に仕える武将で、真面目な長髪美形の槍使いという感じでした。
激しいセリフ回しの中で、いかに美形を表現しきるかというのが課題になっていたという感じです。
台本の⑤必殺技のところの書き方がちょっと特殊でしたが、「ここのセリフはここの動きです」というのが指示されているだけで、その制約に配慮されていれば、一連のセリフとしても扱っていいセリフとなっていました。
現場でわからないことも多いと思いますが、わからないことをわからないままやることほど怖いことはないので、確認とるなり、自分なりに説明ができるように解釈するなりして、録音ができるようになれればいいなと思いました。
よくあった指摘
やるだけの演技
セリフに戦闘のリアルさを乗せるために、キャラの設定を表現しきれていない音源が多い印象でした。
もちろん、演じ手が「やるだけ」しか考えていないわけではないと思いますが、そのように聞こえるという話です。
戦闘に気合を入れて頂くのは当然なのですが、叫び声や大声など圧の強い音はとても制御が難しいものです。
その制御が追いつかなくなると、「が行を含む音」が混ざった演技になってしまう傾向にあります。
「このぉ!」が「ぐぉのぉ!」となる感じですね。
これは俗に言われる「ゲボ声」と言われるもので、嘔吐や吐血、ゾンビなどのアンデット系のモンスターでのセリフで使われるものです。
今回のユーリアスは王家に使える眉目秀麗で礼儀正しい武将であるので、ゲボ声の入ったセリフはイメージを損なってしまう可能性が高いですね。
武将というイメージ
もうひとつ、ユーリアスのイメージとは異なるような音源で多かったのが、「武将」というイメージから屈強なこわもての人物が想像される音源ですね。
男性よりも女性の方で筋骨隆々なキャラで演じてくれた方が多かったのが意外でした。
武将と設定に書いてはありますが、「王家の姫に仕える側近」であること、美形である設定があることから、「白馬の騎士」のようなイメージができるとよかったのかなと思います。
個人的なイメージですが、王国直属の軍人を、西洋では「騎士」、東洋では「武将・武人」と呼ぶイメージです。
ちなみに、騎士の指揮系統は国王→貴族(公爵・伯爵・男爵など)→騎士団長→騎士というイメージで、武将の指揮系統は総大将→将軍(大将)→兵長→兵士というイメージです。
迫力不足・スタミナ不足
滑舌を意識したいい読みをしているのですが、圧が強くなるセリフになった途端、声に迫力が無くなってしまう音源の方も多かったです。
原因は主に発声能力の不足です。
パターンとしては二つあって、①息が足らなくて息継ぎが入ってしまうタイプと②声が裏返ってしまうのを防ぐためにテンションを下げてしまうタイプです。
①の場合は、運動などで肺活量を増やすか、ロングブレスなどで肺活量の効率化を鍛えるか。
②の場合は、低い重心を意識して張った声のロングトーンの練習をするといいでしょう。また、カラオケなどで歌の練習をすることでも鍛えられますが、のどを壊しやすいのとコツを理解するつもりがないと練習にならないかもしれないので気を付けて。
まとめ
必殺技などの叫ぶ系のセリフでは、発声や滑舌などの「基礎」と呼ばれるスキルを他のセリフよりも行使します。
中途半端な鍛え方ではカッコイイ必殺技にすることは出来ません。
もし、基礎の足りなさを実感している人は、長セリフと必殺技のクオリティを上げることを目標にしてもいいかもしれません。
また、キャラ設定の活かし方が甘い人も多いので、情報を頭に入れるだけではなく、ちゃんと映像に昇華して、頭の中でキャラを動かせるようにしておきましょう。
もし、「槍使い」のリアルな動きが分からない場合は、動画などで調べておきましょう。その時に実際に真似てみて、体のどこに負荷がかかっているのかを感じておくことでよりリアルさを表現することにもつながるので、取り組んでおけるといいと思います。
キャラクターの人生を背負うというのは、声優の魅力でもあり、非常に重たい責任の一つでもあります。
自分の人生で得た知識や経験を全て行使して釣り合えるかどうか、というつもりで、役作りと表現力を鍛えていけるといいと思います。
ではまた。
RinDa
個性の見つけ方
どうも、RinDaです。
今回は「個性の見つけ方」というテーマでやっていきます。
声優を志望されている方が喉から手が出るほど欲しがっているモノの一つがこの「個性」だと思います。
「芸能の世界は個性がないとやっていけない」というようなイメージもありますよね。
ですが、この個性。
考えれば考えるほど、分からなくなりませんか?
「自分の個性はコレだ!」と決めつけるのもおかしいですよね。
そもそも、個性とは何なのでしょうか?
この記事では
について解説していきます。
個性の見つけ方を理解して、自己理解をさらに深めていきましょう。
個性の見つけ方①「外見から見つける」
まずわかりやすいのが、外見ですね。
美形、背が高い、細身など、一般的にプラスに聞こえる外見的特徴はもちろんですが、背が低い、毛が薄い、不細工なども、上手く折り合いが付けられ、活動に生かしていけるのであれば個性となります。
江口さんの「高身長」や下野さんの「鳩胸」、宮野さんの「顔芸」など男性声優さんが、イベントなどでイジられることが多いですね。
また、忘れてはいけないのが「声」ですね。
声優にとって声も外見に含まれると考えて良いと思います。
代永さんのような「女声」や金田さんのような「アニメ声」もそうですが、柿原さんの「ドイツ語」や村瀬さんの「英語」、上坂さんの「ロシア語」などの外国語も個性と言えるでしょう。
この辺りの個性は、その気になれば自分で付け足していくことができます。
ですが、声以外は演技には直接は関係していないので、見つけて効果が出てくるのはデビューが決まった後の話になるでしょう。
個性の見つけ方②「性格から見つける」
性格は「個性を大きな枠でとらえたもの」だと思ってください。
なので、「明るい」とか「熱血」とか「冷静」みたいに凡な表現にはなりますが、それも立派な個性です。
性格から個性を見つける上で気を付けるべきことは「少数に絞らないこと」です。
よく面接などで「アナタの性格をひとことで言うと?」と聞かれたりしますが、演技をする上で、性格的特徴をひとつに絞ってしまうのはもったいないです。
大切なのは「いくつの性格を持っているか」です。
人間の性格なんてものは、対峙する人や場面によって変わるものです。
なので、自分が様々な場面で表に出す性格は全て「個性候補」と認識しましょう。
出来れば、「~の時○○になる」というように「条件付け」があるとよりいいです。
そして、その認識した個性候補の中で、「頻度の多いもの」や「印象が強いもの」を厳選して「個性」と定めましょう。
ただ、人は成長・変化するものなので、いつまでもそれが「個性」であり続けるとは思わない方が良いでしょう。
個性の見つけ方③「人生から見つける」
最後は「人生」です。
正確に言うと「人生に根ざした考え方」から個性を見つけるということです
「人生に根ざした考え方」とは、「人生における他人あるいは自分自身に対する考え方」です。
これは「経験」から推測することができます。
自分が経験してきたことに対して、「どう考えたか」またその結果「どう変わったか」を分析してその変遷を見ることで気づくことができます。
子どもの頃の記憶は薄いかもしれませんが、人間は意外とちゃんと判断をして考え方を変えていることがあります。
子どもの頃の判断が、今の考え方や人生に根ざした考え方に大きな影響を与えていることは間違いありません。
最悪、子どもの頃に記憶から切り離してしまった経験や考え方があるかもしれません。
それがあると、人生から個性を見つけることの難易度がかなり上がってしまいます。
経験は似たものがあったとしても、間違いなく人それぞれ違います。
そのオリジナリティの高い人生の成果物を「個性」と言わずになんというのか。
ですが、ここで見つかるものは、必ずしも「いいもの」とは限りません。
むしろ、「コンプレックス」である可能性の方が非常に高いです。
ですが、コンプレックスほど強力な武器になり替わるものはありません。
そのコンプレックスを受け入れていくことで、「個性」を手に入れられるのであれば、絶対に手に入れた方が自分自身のためになります。
難しいことですが、頑張ってください。
まとめ
- 個性の見つけ方
- ①外見から見つける
→後付けもできる- ②性格から見つける
→候補の中から厳選する- ③人生から見つける
→経験から推測する
①の方が簡単で、③の方が難しい見つけ方になりますが、③の方が見つけられた時の効果は大きいです。
個性に悩んでいる方は多いと思いますし、他人の個性がうらやましく思えることも多いと思います。
ですが、無いものねだりをしても仕方ありません。
他人の個性は基本、他人の個性です。
アナタの個性は、アナタの日常や人生の中に眠っています。
もし、個性に悩んだ時は、自分の人生を振り返ってみて下さい。
そこに何かを見出した時、それはアナタだけの個性です。
RinDa
視野を広くするとは
どうも、RinDaです。
今回は「視野を広くするとは」というテーマでブログを書いていきたいと思います。
よくビジネス書やインフルエンサーの方々の発信内容に「視野を広く持つ」という言葉が出てきます。
この「視野を広く」という考え方は、生きていく上でとても大切なことであり、役者として演技をしていく中でもとても大切なことです。
この「視野を広くする」についての2つの考えを今回は披露していきます。
この記事では
について解説していきます。
視野を広げ、成長を効率化していきましょう。
目に入るものを増やす
まずは、物理的に視野を広くしていきましょう。
別の言葉で言うと「見識を広める」とも言えるでしょう。
具体的には、自分が見たものだけではなく、他人の経験や出版物、ネットの情報などを見たり読んだりすることで、自分の足だけでは知り得ない情報を知っていこうということです。
情報量が多ければ、色んなものに興味を持つことができ、実行できる行動を増やすことができます。
それをしていくことで、自らの体験を増やし、出来ないことを出来るようにしていくことができます。
情報が全くないことをするのは、怖くて気が引けてしまうことが多いので、まずは得る情報源を増やしていくことから始めていきましょう。
その時に素通りしても構いません。
ただ情報を得るクセをつけて、いざという時にセンサーに引っかかるようにしておくだけでも、気づきの量が格段に増えます。
他人の考えを受け入れる
多くな人がなかなか実行できないのはこの「他人の考えを受け入れる」というものです。
「井の中の蛙大海を知らず」ということわざがありますが、「視野が狭い」の根本的な意味はここにあると思います。
「視野が狭い」のは「一度に見られる角度が狭い」というだけでなく、「見ることができる範囲の最大値が狭い」という意味もあるのです。
つまり、大海を知らないから、井戸の中が「この世界の全てだ」と思いこんでしまっている状態です。
自分の井戸の中を知り尽くした人間は、なかなかそこから抜け出そうとはしません。
なぜなら、「知っている」という状態はすごく安全だからです。
しかし、社会で生活していくためには他人と関わることは必須です。
そのためには誰もが井戸の中から飛び出して、大海の中で生きていかなければならない。
大海に飛び出してしまったら、井戸の中のルールは通用しないことの方が多いです。
大海には大海のルールがあります。
それを知ろうとしないのは愚の骨頂です。
なので「視野を広げる」という行動は、他人の意見が分からないからという理由で自分の考えだけを正当化するのではなく、ちゃんと他人の考えを受け入れた上で決断をしていくということにもなります。
「何かを知ることができた」と感じた際には、それが井戸の縁だということを自覚し、それを自らぶち壊す勇気を持つことで、視野は広がっていきます。
まとめ
- 「視野を広くする」ということは
- ①「目に入るものを増やす」
→情報源を増やし、行動範囲を増やす。- ②他人の考えを受け入れる
→考えの限界を決めず、より遠くを見る
今回で特に大切なのは②の方です。
人間は安全を確保する習性があるので、どうしても井戸を作ってしまいます。
ですが、それ自体が悪いことではありません。
予想外の事態に遭遇した時、自分を助けることができるのは、今持っている知識だけです。
問題なのは、いざという時に自分を助けるための考え方を増やす活動をする上で、井戸の中にこもっている意味はないということ。
人間は自分をダマしやすいので、信頼できる他人の意見ほど信頼できるものはありません。
他人の知識や考えをちゃんと受け入れて、自分を大きく成長させていきましょう。
RinDa
性格を変えるために知っておくこと
どうも、RinDaです。
今回は「性格を変えるために必要なこと」がテーマです。
皆さんは大きな失敗をした時、「今日から私は変わるんだ」と決心したことありませんか?
他ならぬ私も、そのように思ったことが何度もあります。
私も自分自身の可能性を諦めたくなくて、愚直に自分を変えようとモガいていました。
しかし、いつも良い結果にはなりませんでした。
良いと思われた結果でも、後々になって問題になることもありました。
結論から言うと、性格を変えるためには、意志以上に「必要な考え方」が存在したからです。
この記事では
について解説してきます。
性格を変えるため知識を身に付けて、誤魔化しではない成長を遂げましょう。
過去と決別しない
「引っ込み思案を変えるために、明日から陽キャラになる」など「明日から○○になる」という考え方は、あまりよくありません。
これは「過去の失敗を受け入れたくない」という気持ちが、全く違うものに成り替わるという発想をを引き起こします。
いわゆる「変身願望」という奴です。
「今の私じゃない私になる」ということは不可能です。
過去と決別したいのは、その過去が失敗を含んでしまっているからだと思います。
しかし、過去を全て切り離すということは、失敗だけではなく、成功や成長も全て切り離してしまう結果になります。
「失敗だけ切り離せばいい」と思うかもしれませんが、失敗と成功は表裏一体です。
ひとつの失敗がひとつの成功を生み、その成功が次の失敗を生み出します。
失敗だけ取り除けば、小規模なタイムパラドックスが起こり、成功も成功ではなくなります。
性格は自分の体と心で経験したもので出来上がります。
他人の話も参考にはなりますが、それはあくまで参考です。
年収一億円の方が出版している本を読んだからと言って、年間一億円稼ぐ力はつきません。
他人の話を聞いて分かることは、そこに至るまでにどれ程の努力が必要で、どの程の苦労が必要で、どんな価値観なのかを推し量ることだけです。
実際に身につくのは、その行動をマネして成功してからです。
過去と決別すると、性格が変わるのではなく、性格を無くす羽目になります。
過去と決別するのはやめましょう。
成長とは対話である
成長するには、過去との対話が必要不可欠です。
これは理科の実験とかで習うのですが、失敗した場合は実験の準備過程に間違いがある可能性が高いので、準備の仕方を見直さなければならない。
基本的にはそれと同じですし、習い事のレッスンで失敗した時とかは普通に行っていると思います。
大多数の方ができないのが、人生と対話することです。
自分の精神の成熟は、幼少期や思春期の経験が大きく影響します。
実はそういったところに、自分の性格を形作っている要因があります。
そこにある事実を受け止め、自分がその時どう思ったり、周りの大人が何をしていたのか考えると、自分の性格の構造や正体に気づけるかもしれません。
これは一回やればわかるものでもないし、毎回答えが同じとは限りません。
それこそ失敗する度に、その要因を人生の中から見つけてみようとするといいと思います。
性格が変わることはない
ここまで記事にしてきて、こんなこと書くのも変なんですが、性格が変わることはありません。
記憶喪失でもない限り、性格が変わったりはしません。
でも、性格が変わり、人間的に成長している人はいますよね?
それは別に性格が変わったわけではないのです。
性格が変わったのではなく、増えたのです。
正確に言うと、考え方が増え、選択肢が増えた結果、性格が変わったように見えるということです。
「あの時こうしなければならなかった!」と思うのではなく、「あの時こうすることもできたのか」と思うことが大切なのです。
そもそも、行動の結果なんてものは、自分の実力だけでなんとかなるものではありません。
相手の行動や状況の変化などに影響されて、行動の結果は現れます。
仮に今回失敗したとしても、条件が合わなかっただけで、違う機会に使えるかもしれない可能性は十分あります。
もちろん、なぜ失敗したのかをしっかり考え改善していかないと、同じ失敗を何度も繰り返すことになるので気を付けて。
つまり、「これはダメだ」と決めつけることで、考えを増やすことを止め、失敗をひとつ解決する度に、成功をひとつ失っている状態に陥ってしまうのです。
これを果たして成長と呼ぶのでしょうか?
なので、性格を変えるのではなく、性格が変わったように見せるために、選択肢、考え方を増やしていきましょう。
まとめ
- 成功と失敗は表裏一体
→失敗を消すと成功が消える
→成功が消えると人格も消える- 人生と対話することで成長する
→継続して行うと効果が高い- 性格は変わらない
→考え方を増やし、変わったように見せる
声優を志すと、技術向上に目を奪われがちですが、自分の性格と向き合うことは避けられません。
むしろ、性格と向き合えないのであれば、技術を向上させたところで意味がないと思います。
人の心を表現するためには、まず、人の心を理解すること。
理解するなら、まずは自分からです。
逃げ出したくなるくらい過酷なことですが、頑張って成し遂げてください。
その先の幸福のために。
RinDa
理不尽への対処法
どうも、RinDaです。
今回は「社会にあふれる理不尽への対処法」というテーマで書いていきます。
皆さんは、この社会に生きていて「理不尽」を感じることはどのくらいありますか?
親しくしていた人に裏切られた。
努力してきたのに結果が出なかった。
急な仕事を推し連れられた。
病気や遅刻、失くし物など自分の不注意や管理不足が原因の事柄や、明らかに自分のミスで迷惑を他人に与えてしまった事柄であるならば、納得してその苦痛を受け入れられるかもしれません。
ですが、他人が突如として自分に与えてくる理不尽は納得できないことが多くないですか?
自分は悪くないのに、不当な扱いを受けなければならないのか。
いつまでこの理不尽に耐えなければならないのか?
自分はいつになったら報われるのか?
不安な方もいると思います。
この記事では
について解説していきます。
理不尽を解決するカギは、あなたの心の中にあります。
「理不尽」に対抗するための鍵
理不尽とは「道理に合わない」という意味の言葉ですが、近ごろでは「道理に合わない悪意」という意味で捉えることが多いと思います。
ここで考えてほしいのは、「道理に合わない好意」もこの世に存在しているのではないか?ということ。
「道理に合わない好意」という意味を持つ言葉は、皆さんも知っていると思います。
それは「愛」です。
愛の中でも「慈愛」という言葉が一番正しいと思います。
「無償の愛」なんて言葉もありますが、「愛」というものも「道理に合わない」ものなのです。
社会にあふれている理不尽への対処法の鍵は、この「愛」なのです。
理不尽に対する考えを改める
「理不尽に対して愛をもって接しなさい」というのは常套手段です。
ですが、誰もがそのように慈悲にあふれているわけではありません。
今回解説する方法は、「理不尽を無くす方法」ではありません。
「理不尽に対する考え方を改める」という方法です。
そのヒントは「気持ちは目に見えない」ということ。
好意を抱いている人間と仲良くなろうとして声をかけると、迷惑そうな顔をされることがよくあります。
声を掛けられた側も別に迷惑に思っているわけではなく、驚いて表情が無くなっていたり、初対面の相手に警戒心が顔を出していたりするだけ。
驚くのも、警戒心が出るのも、声をかけた側の好意が目に見えないから。
逆に声かけた側が迷惑そうに思えるのも、相手の驚きや警戒心が目に見えないからです。
当然、悪意も好意も、目で見ることは出来ません。
ということは、皆さんが「理不尽だ!」と嘆いている事柄だって、もしかしたら相手の「好意」が見えていないだけかもしれません。
自分にとって都合の悪いことは全て「理不尽」に思えてしまい、「この世は理不尽で溢れている」と思えてしまうこともあるかもしれません。
そんな時は今一度、理不尽に対する考えを改めてみて下さい。
本当は、上手く伝わっていないだけで、相手の愛のある行為かもしれない。
そう思うだけで、この世の理不尽がかなり減ると思いますよ。
理不尽のパターンと具体的な対処
理不尽のパターンは、私が考えるに2パターンあります。
①表現の足りない愛
先述の通り、相手が誤解させるような表現しかできなかった場合です。
これは「相手の真意を確かめる質問をする」ことで解消できます。
また、普段の相手を観察することでも推測することができます。
なぜか自分”だけ”に理不尽な仕打ちを与え、自分に落ち度がない場合は、そこに愛がある可能性があります。
色んな人に理不尽な仕打ちをしている場合は②になります。
②傷つけられた自己愛の埋め合わせ
簡単にいうと「八つ当たり」です。
相手が第三者によって自己愛を傷つけられた結果、その埋め合わせをせずにいられない時に巻き起こります。
また、「俺が若い頃は~」という先輩から後輩に引き継がれている洗礼や慣習である場合もあります。
相手が自分にとって長く付き合いがある人間、長く付き合いたい人間であるのであれば、八つ当たりに気づいた段階で、相手に「様子が変だ」とか「大丈夫?」という言葉をかけて、相手に歩み寄ることで対処をしていきましょう。
相手に対して関心があまりない場合は、無視をするか、その人に近づかないようにすることをオススメします。
身近ではない人間に八つ当たりをするような人間は、他人が何か言ったところで何も変わりません。
ただ、誰にも甘えられないから、甘えさせてくれる人を探しているだけなので、甘えられたくないのであれば、関わる必要はありません。
まとめ
- 理不尽と愛はよく似ている
- 理不尽か愛か、ちゃんと判別する
- 愛をちゃんと伝えられない人
→相手の真意を確かめる- 八つ当たりをする人
→励ますか、放っておくか選ぶ
今回ご紹介した対処法もカンペキなものとは言い難いです。
なので、相手の気持ちを決めつけずに、ちゃんと向き合って、対処の仕方を考えてください。
「この世は理不尽で溢れている」という見方は確かに正しいと思えることもあります。
でもそれはもしかしたら、見方に偏りがあるのかもしれません。
その見方を逆側に偏らせた場合、その言葉は「この世は愛で溢れている」という素敵な言葉になります。
もちろんそれは、ハッキリと分かれるものではありませんが、
せめて自分の身の回りだけは愛で溢れている。
そんな環境に自分を置けるように、自分を愛し、他人を愛していきましょう。
RinDa
成長することによるリスク
どうも、RinDaです。
今回は「成長することによるリスク」というテーマで記事を書いていきます。
前回に引き続き「リスク」がテーマなので、前回の記事をまだ読んでいらっしゃらない方は、是非前回の記事をご覧ください。
このブログをご覧になってる多くの方が声優を志し、日々自己研鑽に励んでいると思いますが、「成長する」という行為にもリスクは存在します。
それをリスクと感じない方はいいのですが、そのリスクを恐れている方や、そもそもそのリスクに気づけていない方は、この先で大きなダメージを受ける場面に遭遇してしまうかもしれません。
それに耐えられればいいのですが、何の前触れもなかったかのように急に巻き起こることや、原因がよくわからないこともあり、夢をあきらめてしまう方もいらっしゃいます。
この記事では
について解説していきます。
成長に伴うリスクを理解し、思わぬ挫折を回避しましょう。
成長のジレンマ
成長というのはRPGゲームで考えるとわかりやすいですね。
ファンタジーRPGでは、世界を救うためラスボスを倒すことが目的です。
ボスを倒すためにはレベルを上げ、お金を手に入れ装備を強化する必要があります。
お金や経験値を手に入れるためにはモンスターを倒さなければなりません。
モンスターを倒すのには時間がかかるし、負けた場合は時間と共にお金を奪われる可能性があります。
なにより「負けることは悔しい」です。
と言った感じで、目的を果たすために成長は必須ですが、成長には「時間」と「お金」が必要です。
それをやりくりすることに手間がかかるし、やりくりに失敗した場合、その両方を奪われる可能性が大いにあります。
目的を果たすことはとても素晴らしいことですが、その素晴らしいリターンには膨大なリスクがあります。
リスクなしにリターンを得る方法もありますが、それに巡り合えるのは「運」の世界の話で、自分ではどうしようもありません。
仮に運任せで成果を得られたとしても、ゲームとは違い人生に終わりはないので、その続きでも成果が続くとは考えにくいです。
運に見放された時、リターンを貰うために支払わなかったリスクが、ローンの返済のように急に降りかかってきます。
その時の苦痛は凄まじいものになるでしょう。
リスクとリターンは表裏一体、リスクを受け入れずにリターンは得られない。
成長せず目的は達成しえないし、危険を冒さずに成長もまたできないと思っておいた方が良い。
これが「成長のジレンマ」です。
目に見えないリスク
先程述べたように、成長のリスクは主に時間とお金です。
しかし、これは目に見えるものです。
目に見えないモノ「精神」にもリスクは働きます。
成長は達成感や充足感を伴いますが、その過程に苦痛が存在します。
特に声優という職業は「精神」自体が商売道具である側面もあるので、演技に対する心ない言葉だけで精神にキズを負うこともあります
この苦痛が挫折の原因になることが非常に多いです。
この記事を読んでいる人の中にいらっしゃるかはわかりませんが、人生で初めてインフルエンザなどの高熱で寝込んだ時、「もうここで死ぬのではないか?」と感じる方がいると聞きます。
また、盲腸や虫垂炎などの内臓の病気もそう思うくらい辛いと言います。
それは精神疾患も同じです。
「こんなに出来そこないなのは自分だけでは?」
「世界で一番みじめな人間は自分だ!」
そんな考えに支配されることで「ここで死んだ方が……」となる方がいます。
これは普通の会社員にも起こりますが、役者やアーティストにはこの精神疾患のリスクが高いと言えます。
芸能人やスポーツ選手がたまに常識のない行動や犯罪を犯すのは、ストレスによって引き起こされる精神疾患のせいです。
ストレスは他人のせいにしたり、心を閉ざしたりすることで回避することができますが、芸能やスポーツに携わる人間はそれを使えない場合が多い。
なぜなら、心を開いて自分と向き合って取り組まないと、芸能やスポーツは成長することが難しいからです。
こういったリスクがあることは必ず理解してください。
精神的なリスクの回避
精神的なリスクを回避するのも前回の記事で紹介した二通りの方法です。
①リスクを払いリスクを潰す
②リスクを無視する覚悟をする
①については、精神的な面で言うと「カウンセリング」になります。
一番は信頼できるカウンセラーのような方と出会えるのが良いのですが、ここは運が作用してきます。
運がいい方は、ご両親に頼ることでなんとかなる場合もあります。
とりあえず、何でも相談できる友人や年上の人間との人間関係を作っておくことに越したことはありません。
そういった存在を得られるチャンスを逃さないようにしましょう。
精神面に関して一番多用するのが②です。
なぜなら、②「リスクを無視する覚悟をする」という行為そのものが、精神的な方法だからです。
殴り合いは相手を殴ることで解決できますが、話し合いは相手を殴っても解決にならないのと同じです。
目には目を、歯には歯を、精神には精神をです。
詳しくは下の二つの記事にまとめてあります。
是非ご一読ください。
まとめ
- 成長そのものに膨大なリスクがある
- 芸能に関しては、精神的なリスクが強い
- 精神的な味方をつけておく
- 負の精神を打ち消すほどの覚悟をする
精神的なリスクは、急に巻き起こる可能性が高いです。
ですが、我々はそうした負の精神を操ってお金を稼いでいます。
お酒と一緒で「飲んでも飲まれるな」の精神が大切です。
「自分が精神疾患に陥ってないか」と常に疑ったり、人に会って確かめておくというのも、精神的なリスクを回避することにつながります。
あと運動することも、精神にはとてもいいのでやってみるといいかもしれません。
健やかな精神で、思い描いた自分へつき進んでいきましょう。
RinDa
リスクについて考える
どうも、RinDaです。
今回は「リスクについて考える」をテーマにしていきましょう。
声優とは一般に「リスクの高い職業」と言われています。
それは収入がやった仕事の分だけしかもらえない「歩合制」であることや、不祥事や粗相によって業界を「干される」なんてことがあるからです。
第一に、なりたい人間が皆なれる職業ではないので、勉強のために投資したお金や時間が無駄になりやすいことが大きいと思います。
というわけで、声優は「自身の行動のリスク」についてちゃんと理解した上で行動を起こさないと取り返しのつかない状態に陥る可能性が高いです。
この記事では
について解説をしていきます。
リスクを選択し、よりよい成果を出せるようにしていきましょう
リスクとは?
「リスク」は「リターン」の反対の言葉で、日本語では「損害」や「危険性」と訳されます。
「リスクマネジメント」とは「損害を管理すること」で、「リスクヘッジ」とは「危機を回避すること」です。
また、「ハイリスク・ハイリターン」というのは「成功すれば高い利益を得るが、失敗した際には大きな損失になる」という考え方です。
リスクやリターンには、「目には見えない流れ」のようなものがあります。
それを直感的に感じ取って行動する「勝負師」のような人間もいるにはいますが、ここではあくまで論理的に 「リスク」について解説していこうと思います。
リスクの性質
まずは、リスクという概念の性質を確認していきましょう。
- どこにでも存在する
- リターンとリスクは表裏一体
- 状況次第で変化する
どこにでも存在している
「リスクがない」という状態は厳密には存在しません。
リスクは「可能性」に関わるものであり、可能性が0%でない限りリスクがあるということになります。
今日、交通事故に遭うリスクは存在していないとは言い切れないし、タンスに小指をぶつけないとも限らない。
逆に今日宝くじを買っておけば1億円が当たったかもしれない、なんてことも言えてしまうのです。
人間は常にリスクを抱えており、見える形で現れるまでは認識ができません。
だから、「常に気にしなければならない」とも言えるが、「いちいち気にしていられない」とも言えてしまう困った概念です。
リターンとリスクは表裏一体
基本的にリターンがあれば、リスクは存在しています。
宝くじを買いに行って一億円当てたいけど、外へ出ると交通事故に遭遇する可能性が生まれます。
交通事故に遭わないために家から出ないことを決めても、家にはタンスに小指をぶつける危険性があります。
家の中でジッとしていては一億円の宝くじを当てることは出来ません。
(以下ループ)
リターンがあれば必ずリスクが生まれ、リスクがあれば必ずリターンがあります。
なので「利益しかないウマい話」というもの存在せず、落とし穴がある可能性があります。
基本的には150円でジュースを買うように、対価があって結果が得られるようになっています。
支払った分だけの見返りを得ることでこの世の中は動いているのです。
状況によって変化する
同じリスクでも、人や場所が違えばリスクの大きさが変わっていきます。
お金持ちなら「宝くじを当てる」ことにさほど重要性がなく、交通事故に遭うリスクの方が痛いので、家から出る必要性が低くなります。
また、車通りの少ない地域に住んでいるのであれば、交通事故の発生率は下がるので、家を出るリスクが下がります。
一般に雨が降れば道路のコンディションや視界が悪くて交通事故の発生率は上がります。また、一日中ずっと自動車を運転していると疲労感から眠気が高まり事故の確率が上がります。
というように、天気や気分ですらもリスクに変化を与える要因になります。
リスクを回避する
以上のように、リスクはどこにでも潜んでおり、状況の変化とともにその大きさを変えます。その代わり、リスクがあれば必ずリターンがあります。
リスクが発生してしまうの避けられない事実ですが、リスクを避ける努力は可能です。
リスクを回避する方法は大きく二つです。
ひとつは「リスクを払いリスクを潰す方法」
自動車の運転なら、運転前に体調管理や自動車のメンテナンス、運転ルートのリサーチをすることで交通事故の発生リスクを下げることができます。
もちろんこの行動にも「準備に時間がかかる」というリスクを払っていますが、死亡する確率が下がるなら、リターンの方が大きいと考えられますよね。
もう一つは「リスクを無視する覚悟をする方法」
声優志望の方が事務所に所属させてもらうためには、一般的に養成所に大金を支払い二年間レッスンを受けなければなりません。
ここに生まれるリスクは「もし所属できなかった時に大金と二年という時間が無駄になる」というリスクです。
それはあくまで「もし」の話であり、所属できれば何も問題はありません。
だから「絶対に所属するために養成所に通う」と覚悟をすれば、このリスクは消えてなくなり、リターンしかなくなります。
通常行うリスクの回避方法は前者の「リスクを払いリスクを潰す方法」です。
しかし、「リスクをどれだけ払ったとしても潰せないリスク」が存在することもあります。
その場合は、そもそも「行動を起こさない」か後者の「リスクを無視する覚悟を持つ方法」を取るという感じになります。
もちろん、後者の方法を取ってから「無理」と感じたなら、取り返しのつかない段階で即時撤退することも考えて良いと思います。
前者は「慎重」、後者は「勇敢」と呼ぶことができますが、度が過ぎると「臆病」と「無謀」という形になりますので、しっかりと欲しいリターンと回避したいリスクを明確にしておくことも重要です。
まとめ
- リスクの性質
→→→リスクはどこにでも潜んでいる
リターンがあればリスクがある
リスクは状況によって変化する- リスクを回避する方法
→→→リスクを払いリスクを潰す
リスクを無視する覚悟を持つ
何がリスクで何がリターンなのかは、人それぞれ条件が違います。
他人の意見を参考にすることは自分のためになりますが、参考以上の何物でもありません。
ちゃんと自己分析をして、自分の武器や弱点をしっかり把握した上で、リスクを管理していきましょう。
リスクマネジメントは、人間関係の中でこそ真価を発揮します。
誰と仲良くする、誰の指示に従う、誰と一緒に仕事をするなどもそうですが、人間関係に使えるということは、演技を考えることにも使えるということです。
どうせ覚えるなら、演技の糧にもしていきましょう。
ではまた。
RinDa