アドバイスの仕方

どうも、RinDaです。

 

以前、「アドバイスの受け取り方」という記事を出しましたが、
今回はその逆の「アドバイスの仕方」について書いていこうと思います。

 

もちろん、声優志望者の目線で書いていきます。

 

たとえ、声優志望者であろうと、養成所の生徒であろうと、他人の演技に感想を言う時は来ます。

 

新人声優が先輩声優にアドバイスをするシーンがあるくらいです。

 

同期の間でアドバイスする機会が訪れるのは必然。むしろ、どんどんアドバイスしあって関係性を活性化させた方が自分にとっても相手にとっても、利益が出るというものです。

 


何より、アドバイスをすることは演技の練習になります。

 

 

しかし、アドバイスと誹謗中傷は紙一重です。

 

まさに「過ぎたるは及ばざるが如し」

 

では、アドバイスをする際には何に気を付けたらいいのでしょうか?

 

目次

 

 

主観で褒める

まずは基本はこれです。

 


「~でかっこいい」
「~っぽくてかわいい」
「~に聞こえた」

 

などなどポジティブな気分にさせる主観はどんどん言いましょう。

 

そして、否定されても必ず押し切ってください。

 


むしろ、「主観を否定される」というのは軽い人格否定になりかねないので、場合によっては怒ってもいいレベルです。

 

ポジティブな主観であれば、それは押し切っても大丈夫です。

 

ただし、「相手の境遇によってはネガティブ取れる」といった主観的なコメントもあるので気をつけましょう。

 

「主観だから何を言っていい」とか思いだしたら、役者生命が絶たれている可能性があると思った方がいいかもしれません。

 

 

解決法を知っている事柄

これが言えたらベストです。

 

絶望を知った友人に、自分が希望を与えられると確信したら、是非とも言ってあげましょう。

 

ただし、気を付けなければならないことがあります。

 

 

  • 練習法、解決法の効き目は個人差があること
  • 上から目線にならないこと
  • 「敵に塩」状態にならないこと

 

 

「個人差」に対する対処

これまた「主観」です。

 

「自分は~したら上手くいった」という具合に、相手に参考にしてもらえるような形が無難だと思います。

 

または「お願いする」というのもいい手ではあります。「~したら上手くいきそうな気がするから、一度やってみてほしい」ってな具合に、相手にお願いする形をとると好印象を与えられると思います。

 

ただし、図々しくなったり、しつこかったり、説明が下手だったりするとアウトなので、前者がベターだと思います。

 

「上から目線」への対処

先程の「お願いする」というのがこれの対処に該当します。

 

また「~しなよ」とか「~したほうがいいよ」、「~するべき」など、いかにも英語の構文に出てきそうなフレーズには気をつけましょう。

 

あなたが相手に対して「マウントを取りたい」なら使ってもいいです。

 

相手に対して精神的優位に立って、自分の至らなさを他人をおとしめることで補いたいのであればすればいい。

 


もし、そんな人が近くにいたらボクは軽蔑しますけどね。

「そうか、そうか、キミはそういう奴だったのか」って感じです。

 

これは、自分が意図していようが、なかろうが関係ありません。

 

相手がそう感じた時点で「関係性の危機」であり「相手の気分を害すること」になります。

 

そうならないために、細心の注意を払ってください。

 

もし、そうなってしまった場合はすぐに謝罪と弁明をしてください。

 

ディスコミュニケーション重ねなければ、まだ活路はあります

 

そのためにも「上から目線になってないか、なり過ぎていないか」確認しまくってください。

 

「敵に塩状態」に対する対処

養成所の仲間、声優志望の仲間と言えど、声優という枠組みの中では全員ライバルです。

 

なので、自分の地位を脅かしかねない存在への確信的なアドバイスは避けましょう。

 

アドバイスのかわし方は次の項を参照してください。

 

もちろん、相手がアドバイスし合えるような切磋琢磨できる存在なら話は別です。

 

 

アドバイスを言わない

ぶっちゃけ、これが一番無難です。

 

ただ、「何も差し出さない者には何も与えられない」というGive&Takeの原則も理解しておいてください。

 

なので、ここで大事なのは自己理解です。

 

自分はその相手にアドバイスを言えるだけの知識を有しているのか。

もしくは、相手の演技からポジティブな何かを感じ取るだけの興味があったか。

 

どちらもないのであれば、無理せず「言わないこと」を選択しましょう。

 

でも、ただ「それは言えない」とは言えないので工夫をしましょう。

 


例えば
「ごめん、自分の演技に集中してたから覚えてない」
「そうだったかな? そう感じなかったけど」
「う~ん、それってどういうこと?」→「難しいね、それ」など

 

断る時も冷たくならない様に気をつけましょう。

 

下手だと思う人に

声優志望者の立場で、わざわざアドバイスする必要はありません。

 

というか、自分の下手さを十分に理解できていない人間が、他人の何を語れるのか?って感じですね。

 

私も演技はまだまだ下手で他人にアドバイスできたものではありませんが、「台本を提供している」「3年以上のキャリアがある」という立場を持ってしてやっとアドバイスを正当化していると言ってもいいです。

 

特にTwtterという反応を稼ぐことがステータスになっている場において、「反応がない」となった時点で下手なのは明白です。

 

わざわざ、言葉で言って聞かせてやるなんてことはしなくてもいいんです。

 

それこそさっき言った「上から目線」と同じことになってしまいます。
そして最初に言った「ポジティブな主観」の逆です。

 


「君は私に言わせると、滑舌も悪くて発声も悪くてプランもない。もう少し勉強した方がいいのでは?」


大きなお世話です。というかお前誰やねん?

 

って話になりません?

それはアドバイスした自分の価値を下げ、相手の自尊心を傷づける行為です。

 

Win-Winならぬ、Lose-Loseです。

 

そもそも下手な人の音源から、自分と同じ「憧れ」や「勇気」、「不安」を感じられないようじゃ、いつまで経っても「下手」を脱却できません。

 

ネガティブ100%な感想を言い放ってしまうこと自体、演技の才能がないと言ってもいいくらいです。

 

気をつけましょう。

 

まとめ

 

  • 基本は主観で褒める
  • 確実に解決できるものはする
  • 解決法は人それぞれ違う可能性がある
  • 「上から目線」に気を付ける
  • 敵に塩は送らない
  • かわすことも覚える

 

 

「下手な人にはアドバイスしない」と言いましたが「励まし」は例外です。

 

音源のリプライに「~さんの見てるとやる気出ます!」とか書く分には全然問題なく、すごく良いと思います。

 

とにかく、無作為に人を絶望に叩き落さないこと。

 

絶望させる時は、少なからず希望を渡せる時にしてください。

 

お兄さんとの約束だぞ☆

 

RinDa