地声を作り出そう

どうも、RinDaです。

 

今回は「地声を作り出そう」というテーマで記事を書いていきます。

 

皆さんは、自分の地声をどうやって出しているか理解していますか?

 

地声というのは当然「普段出している声」のことなので、「何も意識せずに出す声」が地声だと認識している方が多いと思います。

 

では、「地声を出してください」と要求されたときに、何も意識せずにいられますか??

 

「地声でやってみて下さい」という要求は、ボイサンを聴いて頂いている可能性があるため、割と現場で言われたりします。

 

その時に地声を出せないと、なんだかブースの空気が悪くなります。

 

今回は、そうならないためにも、「自分の地声」を確認しておきましょうという記事になります。

 

目次

 

いつも通りが一番難しい

スポーツの大会などの本番で「いつも通りやれば大丈夫だ」という励まし方をする場合がありますが、「いつも通り」を意識した瞬間、それは「いつものいつも通り」ではなくなってしまいます。

 

なぜなら、普段「いつも通り」にすることを意識して練習も生活もしていないからです。

「いつも通り」に限らず「練習で意識していないことが本番で出来るわけがない」と言っても過言ではないと私は思います。

ならば、「いつも通り」を意識して練習すればいいのですが、練習しようにも練習の際にも「いつも通り」がわからない。

 ならば、「いつも通り」を定義しなければなりません

つまり、「私の地声とはこうだ!」というのを決めていきましょう。

 

地声を定義する

地声とは、先ほど述べたように「普段出している声」なのですが、これの認識を少しずらしていきます。

 

地声とは「普段『発声練習で』出している声」のことだと認識してみましょう。

なぜなら、発声練習は「演技で使い物になる声*1」を作り出すために行います。

これは言わば、ナイフやパイブ、鉄板になる前の「鉄」です。

どんな演技、どんな声にも変形させることのできる声のことだと思ってください。

それは一人一人違う声になりますので、「アナタらしい声」であると言えます。

 

「アナタらしい声」はきっと「地声」と呼んで差し支えないと思います。

 

発声練習の在り方

皆さんは、どういう目的で発声練習を行っていますか?

おそらく多くの方が「大きな声を出せるようにする」だとか「長く息が続くようにする」というように考えていると思います。

 

ですが、発声練習をしている目的はそうではないはずです。

なぜ、大きな声を出さなければならないのか?

なぜ、息を長続きさせなければならないのか?

 

それは「演技で使い物になる声」を作り出すためです。

 

これにより、発声練習の目的が「地声で演技するため」ということになります。

 

つまり、視界がホワイトアウトするほどの大声を出したり、頭痛がするほどのロングトーンをするのが発声練習ではなく、自分が無理せず安定した声を手に入れるのが発声練習となります。

 

その安定した声を手に入れるためだったり、底上げをするために声量や肺活量を鍛えるわけです。

 

こう考えた方が、「バランスを取ろう」つまり「チューニングをしよう」という思考になり、自分の体の細かい使い方にまで意識がいくようになるので、私はいいと思います。

発声は良くするものであり、強くするだけのものではありません。

自分の声を知ること、自分の声の調子を知ることが大切だと私は考えています。

 

これを機に、声に対する繊細さを磨いてみてもらいたいです。

 

まとめ

  • 地声とは「普段出している声」
  • 「いつも通り」を出すのは難しい
  • そのためには
    地声の定義を作る必要がある 
  • 地声を「発声練習の声」と認識する
  • 発声練習は「演技で使い物になる声」を
    作るために行うもの
  • 発声は強ければいいわけではない
  • 繊細な発声も磨いていこう

 

私が繊細な発声を磨くことをおススメする理由は、その感覚や技術が演技に直結するのではないかと考えているからです。

 

アクション感や距離感を出したり、ニュアンスや強調をつけたりするのにも、繊細さを認識することは重要だと思っています。

 

繊細な演技をする役者は重宝されます。

 

その感覚をまずは発声から身に付けましょう。

 

ではまた。

 

RinDa