滑舌成長の5つの段階

どうも、RinDaです。

 

普段はTwitterにて、声優志望者の方に向けて演技上達に役立つ情報を発信したり、企画「RinDaの台本」を投稿し、60人以上の音源に対して演技のアドバイスをしたりしています。

 

今回は「RinDaの台本1102」で使用した「演技コメントシート」の「滑舌」の項目について深掘りしていこうと思います。

 

名付けて「滑舌成長の5つの段階」です。

 

「RinDaの台本1102」と「演技コメントシート」については以下の記事をご参照ください。

#RinDaの台本1102 総括 - RinDa声優ネット養成所

演技を評価する5つの基準 - RinDa声優ネット養成所

 

今朝Twitterにて、同タイトルのツイートを致しましたので、この記事ではその解説をしていくことになります。

 

この記事でわかることは

・自分の滑舌のレベル

・滑舌に関する課題

・今、自分が考えるべきこと です。

 

「自分が見えていない」

「課題が見えない」

「何をしたらいいかわからない」

という悩みはモチベーションに大きく関わってきます。

 

自分の現状と照らし合わせて、読み進めていきましょう。

 

目次

 

①滑舌の悪さを自覚する

上手くなるための道はただ1つ。

自分の下手さを自覚することだけです。

 

どんな声優も役者も「滑舌をナメてかかった経験」というものはあります。

「普通にやればいいだけ」なのですが、

その「普通」がどれだけ難しいか。

そのナメた態度を自覚しない限りは、滑舌の成長はありません。

 

悲観する必要はありませんが「自分は滑舌が悪い」「決して良くはない」という感覚をいつも心に持っておきましょう。

 

②苦手な音を知る

「どの音が苦手か?」というのは体の特徴によってマチマチです。

舌が長い人、短い人。

歯並びのいい人、悪い人。

噛み合わせがいい人、悪い人。

筋肉量の多い、少ない…etc

 みんなそれぞれ違う音を持っています。

 

そんな一人一人が同じ音を同じように出せるわけがありません。

 

中には苦手が多い人や、少ない人が居るかもしれませんが悲観する必要はありません。

研究と努力で同じ土俵に立てるので安心してください。

むしろ、苦手が少ない人は研究が疎かになりがちなので、苦手が多い人の方が「結果的に器用」なんてこともあります。

 

苦手な音は、一音そのものが苦手な場合と、音の連なりが苦手な場合がありますので、「発声練習でちゃんとできるから」と油断しないようにしましょう。

 

③全てをキレイに発音する

ハッキリ言います。

「全てをキレイに発音する」なんてことは不可能です。

 

しかし、我々は役者です。

 

「全てをキレイに発音する」必要なんてありません。

 

「全てをキレイに発音する」ように見せかけるだけでいいのです。

 

要するに「誤魔化す」ことが重要になってきます。

これはプロの声優さんもやっている立派な技術です。

無闇に努力せず、聞き手が「言えている」と誤解するような言い方ややり方を考えてみましょう。

 

④ニュアンスに崩されない

役者の仕事は「全てをキレイに発音する」ではありません。

「台本上に記された役を的確に表現し、作品を再現すること」です。

 

そのためセリフには「ニュアンス」が存在します。

 

「ニュアンス」とは、感情や身振り手振り、はたまた性格や育ちなど、色んな要素が含まれた「音の歪み」です。

 

憑依して演じてみた方はわかると思いますが、生まれた自然な感情をそのまま音にすると、音は決してキレイにはなりません。

必ず何かしらの「歪み」を含んでいます。

 

「その歪み表現しながら、いかに滑舌を保つか」

 

それが役者に課せられた命題の1つだと思います。

 

⑤ニュアンスを滑舌に含める

ここは音声作品に特化した声優だからこそ気になる領域です。

 

④の段階では、滑舌という「秩序」に、ニュアンスという「混沌」をぶつけて、いかに均衡を保つかという状態でした。

ですが、これは実に「不安定な状態」です。

 

声優と俳優の大きな違いの1つが「作品にかける時間の差」です。

 

俳優が何か月もかけて役を作り、収録をするのに対し

声優は、一週間足らずでそれを行います。

 

そのため、「安定感」というものが声優には大事とされます。

 

より良い声優を目指すのであれば、「滑舌をニュアンスに含む」とともに「ニュアンスを滑舌に含む」という感覚を持ち、「不安定すらも自在に再現できる状態」が望ましいと思います。

 

まとめ

 ①滑舌の悪さを自覚する。
 →ナメた態度では改善されない。

②苦手な音を知る。
 →自分を研究して見つけ出す。

③全てをキレイに発音する
 →そう思われるように誤魔化す。

④ニュアンスに崩されない
 →「歪み」に滑舌で対抗する。

⑤ニュアンスを滑舌に含める。
 →不安定すらも自在に操る。

 

 滑舌の成長に必勝法はありません。

 

なぜなら、誰一人として同じ人間などいないからです。

 

一人一人違う滑舌を持っています。

 

それを真に理解出来れば「ニュアンスを滑舌に含める」ことが、滑舌における最終目標であることに納得いただけると思います。

 

滑舌は必勝法がないがために、毎日コツコツやるしか方法が基本的にはありません。

 

道のりは長いですが、プロの声優になるのであれば、一生向き合わなければならないことです。

 

早いうちから慣れておくつもりで頑張りましょう。

 

ではまた。

 

RinDa

 

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