完璧主義の落とし穴

どうも、RinDaです。

 

今回は「完璧主義」について記事を書いていきます。

 

「完璧主義であることは長所である」と思っている方がいるかもしれないが、度が過ぎればいろいろな悪影響を自分や周りに及ぼしてしまいます。

 

一番の悪影響は「成長が止まること」です。

 

これは何かを習得しようとしている人間にとっては、デメリットでしかありません。

逆に言えば、成長が止まっていると感じるのであれば「完璧主義の落とし穴」に陥ってしまっている兆候かもしれません。

 

この記事では

について解説させてもらいます。

 

理解ができ、正しく恐れることができれば、支配されずに済みます。

完璧主義を上手く回避して、成長の速度を上げていきましょう。

 

完璧主義の特徴

  1. 失敗することに恐怖心を感じる
  2. 失敗したことに無力感を感じる
  3. 他人の失敗が許せない
  4. 失敗しないことが確認できるまで行動しない

まず理解してもらいたいのは、「完璧主義は誰もが持っている」ということです。

人間の生活の中には、料理や車の運転、役所の申請書類など、命やケガ、生活にかかわる大切なことがいくつか存在します。

そういうものはある程度は完璧に行わないといけないので、完璧主義の精神性が必要になります。

これは「保身」をする上ではすごく大切なことなので、完璧主義じゃないことは、それはそれで問題です。

 

ですが、成長と保身は対義語の関係性にあり、保身を捨てなければ成長は得られないことが多いです。

 

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」や「肉を切らせて骨を断つ」など色んな故事として残っているように、欲しいものを得るためには何かを捨てなければなりません。

もちろん、保身と成長を両立できる形が一番いいのですが、最大限の保身を持ったまま成長をしようとする「完璧主義の落とし穴」の餌食になってしまいます。

 

完璧主義の落とし穴

「成長」を邪魔する完璧主義の特徴はコチラです。

  1. 自分の言葉を理解していない
  2. 都合の悪いことは無視する
  3. 事実をねじ曲げる
  4. 秩序を作ろうとする
 1.自分の言葉を理解していない

自分の考えが正しい前提で話をしているので、自分の言葉が相手にどう伝わっているのか、自分がどんな筋道で喋っていたのか、なんてことは「どうでもいい」と思ってしまっているのです。

「いいからオレの言うとおりにしろよ!」という感情が高まった結果、「怒っている」ように見えることもあります。

 

2.都合の悪いことは無視する

結果だけを確定してしまうと、それ以外の結果に目が向きません。

それ以外の結果に対する反省を怠れば、成長のタイミングを見逃してしまいます。

また、自分の考えの欠点に気づくことなく、永遠とチャレンジしてしまうので、成長のタイミングが遅れてしまうか、永遠に訪れないかします。

3.事実をねじ曲げる

自分の考えに対する周りの人が反対や指摘をしてくれることがあると思いますが、完璧主義の落とし穴に陥ってしまっている人は、これを二通りの方法で捻じ曲げます。

ひとつは、「知っていることにする」です。

相手の貴重な話を、自分の考えの中にあるもので「決めつけ・解釈する」ことで、自分は「それを知っていた」・「もうできる」・「もうやっている」と思いこもうとします。

もうひとつは、「なかったことにする」です。

理解できない発言をする者に対して一切興味を示さず、自分にわかる言葉で話してくれない人間を相手にできなくなります。

無論、自分にわかる話は前者の方法で対応するので、「2.都合の悪いことは無視する」という形が生まれます。

4.秩序を作ろうとする

本来であれば「マニュアルを作る」など、仕事を最適化するために行われることなのですが、完璧主義が行き過ぎると「皆が自分の言うことを聞くルール」や「それが前提となっているルール」を作り出し、相手に押し付けます。

ライトなものでいうと「他人に礼儀を払うのは当たり前のこと、だから誰もが私に礼儀を払うのは当然だ」というものです。

確かに、見ず知らずの人に礼儀を持つことは尊いことですが、誰にも都合というものがあるし、価値観だって違うはずです。

それを押し付けることは、他人を遠ざけ、自分を孤独にしてしまい、特にいいことはありません。

 

完璧主義の治し方

・二者択一での判断を辞める

・限界突破を目的にする

二者択一での判断を辞める

○✕のように結果を二極化させて考えることを「二者択一」といいます。

判断とは基本的に自分の手でしか下すことは出来ません。

そしてそれは、自分の裁量でコントロールすることが可能です。

その結果、「自分がダメだと思ってモノはダメ」というような極端な解釈をすることが多くなります。

これが完璧主義を行き過ぎたものにする原因です。

 

そうではなく「パーセンテージ」で考えましょう。

「60%は正しいが40%は間違っている」というような考え方を「二項対立」と言います。

二項対立で考えると、「無視しても問題のない100%間違っている意見なんてものはそうそうない」ということや「間違った結果になっても、その中に正解が含まれているかもしれない」と思えるようになります。

「失敗は成功の基」と言われるように、そもそも「成功は失敗の中にある数%成功を積み上げることのよって出来上がる」ものなのです。

失敗の中の20%や30%の正解を積み重ねて100%を作り出す感覚を持ちましょう。

限界突破を目的にする

「自分は正しい」という考えも決して悪いものではありません

その考えがないと行動できない人もいると思いますし、人間には正しくあろうとする性質があるのは間違いないと思うからです。

成長にとって悪い考えは「自分の考えだけが正しい」という考え方です。

 

この考え方を打破するのが「限界突破(ブレイクスルー)」です。

練習で自分なりの100%を作り上げて、レッスンや現場で指摘をもらう。

この時、「失敗してしまった」とか「今日はたまたま失敗した」とか考えてしまうと、完璧主義の落とし穴に陥ってしまいます。

それは練習が100%でなかったのではなく、100%だと思っていたゲージが「その現場では50%だった」と言うだけです。

もしくは、100%が限界だと思っていたが「本当は150%に到達できる可能性があった」という考え方もできます。

 

限界突破する感覚を掴むと、指摘を素直に受け止め、自身の向上のために努力する余地が生まれます。

これによって指摘をもらえる限りは、無限に成長できるでしょう。

 

まとめ

  • 完璧主義は保身のための考え方
  • 保身と成長は両立が難しい
  • 完璧主義には落とし穴がある
  • 落とし穴に陥ると成長が止まる
  • 成長するために完璧主義を打破しよう
    →二者択一での判断を辞める
     限界突破を目的にする
 
完璧主義そのものも「そうかそうでないか」という基準があるわけではありません。
そこにはあるのは「パーセンテージ」です。
完璧主義が100%や120%あると、それは「完璧主義がない状態」と同じくらいマズいものだと思います。
その時の状況によって完璧主義のパーセンテージをコントロールしていくことで、より上手く社会を生きていくことができるでしょう。
 
そもそも、我々が生きているこの世界は、矛盾だらけで「完璧である」とは非常に言い難いです。
矛盾だらけの不安定な「完璧ではない世界」「完璧であること」正気の沙汰ではありません。
それは「狂気」です。

rinda0884.info

 

常に完璧であることは不可能とは言い切れませんが、それはちょっとやそっとでは実現できないはずです。

それを実現するためには、膨大な知識と経験、何よりそれを集めて扱う「覚悟」が必要です。

自分がそれに値する人間で、それだけのことをしてきたのか。

日々問い続け、謙虚に生きていけたらいいなと心の底から思います。

 

RinDa