PDCAサイクルを超える仕事術を演技に取り入れる

どうも、RinDaです。

普段はTwitterにて、声優志望者の方の演技向上に役立つ情報の発信したり、投稿されている音源に対して演技のアドバイスをしたりして活動をしています。

今回は「PDCAサイクルを超える仕事術」を紹介していこうと思います。

さらに、それを演技に取り入れていく私なりの考察も含めてご紹介していきます。

この記事でわかるのは
・仕事術に関する最新の研究成果
・演技をより良くするマインド  です。

目次

仕事術に関する最新の研究

サイクル式の仕事術と言えば「PDCAサイクル」が思い浮かぶ方が多いと思います。

「PDCAサイクル」とは
「Plan(計画) - Do(実行) - Check(確認) - Action(改善)」をサイクルとして回し、仕事の効率と成果を上げる考え方のフレームのことです。

ですが、それはもう過去の話です。

現在では、より効率的とされている方法がハーバード大学の研究で開発されています。

それが【PDR法】です。

PDCAよりもステップがひとつ少なく、そのためスパンが早くて、解決策がたくさん見つかります。

【P:Prep(準備)】

まずは、仕事の目的を確定させた上で、そのためには何が必要なのかを事前に調べる必要があります。

演技で言うところの「読解→役作り」の段階です。

ちゃんと台本と設定を見て、穴や抜けがないように丁寧に読み、優先順位をつけて表現に落とし込んで行きます。

【D:Do(実行)】

実行する段階で気をつけるべきは、「極力計画通りに遂行すること」です。そのためには、事前に自らのスキルを高めるために練習をする必要があります。練習も準備のうちです。

演技で言うところの「収録」でしょうか。

演技を仕事とするのであれば、自分が気持ちよく演じる実感を得ることよりも、まずはプランに忠実に遂行できるスキルをつけるのが大切です。

【R:Review(評価)】

自分の実行した成果がどのようなものであったかを客観的に評価します。その際は全体的な善し悪しだけではなく、ブロックごとに評価して、悪い部分の改善と良い部分の分析をしていきます。

演技で言うところの「音源のチェック」です。

現場では、ディレクターの方やミキサーさんがやってくれることですが、本番の段階で「あーだこーだ」言わせてしまうのは、プロとしていいことではありません。

そのため、自分の耳でそれを判断し、プランに落とし込む必要があります。

ほとんどの人は「自分は正しい」と思いがちなので気をつけましょう。視野を広く、視点を多く持つことが大切です。

【まとめ】

以上が【PDR法】でした。

まとめると

・調査する
・再現する
・分析する

という3段階になっていると思います。

分析すれば、また調査が必要な部分が見つかるので、サイクルを形成することができますよね。

効率の良いサイクルで、より早く成長していきましょう

ではまた。

RinDa

参考URL

daigoblog.jp

#RinDaの台本1102 総括

どうも、RinDaです。

 

普段はTwitterで、声優志望者の方に向けて、演技上達に役立つ情報を毎日発信しています。

 

この記事は、私がTwitterにて企画した「#RinDaの台本1102」の総括を行っていきます。

 

今回は、同じくTwitterにて活動しているぶるまんさん(@blue_mondayblog)が作成された#演技コメントシートというものを使ってコメントを返させていただきました。

 詳しくは「演技を評価する5つの基準 」をご覧ください。

 

この「RinDaの台本」という企画は、今年の3月に初投稿したフリー台本で、それを演じた声優志望者さんの音源に対し、僭越ながら私がコメントをさせて頂いている企画です。

 

今回の台本は、現時点で60人以上の方に音源を投稿して頂きました。

 

この記事では、

・参加者の傾向に対する感想

・台本読解の手引き

を行っていこうと思います。 

 

目次

 

参加者の傾向

読解が浅くて雑

今回は「シリアス」をテーマにしていたせいなのか、「こともあろうに」や「辛い」のようなセリフ内のインパクトの強い言葉に解釈を引っ張られたのか、感情が単調になっている傾向がみられました。

 

1セリフの台本でない限り、物語が動き感情も動いているので、感情は2つ以上探して用意しておくといいでしょう。

感情が1種類でプランを構築してしまうと、一方的に喋っている感じがどうしても強くなり、演技に深みが無くなります。

何より変化が見られないと、「意味のある間」も「相手との距離感」も感じさせられなくなってしまうと思います。

 

「今」しかないは「何もない」

台本に準じた前後の話を想像している方も少なかった印象です。

前の話がないと、言葉に実感が生まれません。

後の話がないと、役に存在意義が生まれません

そして、過去も未来も、基本的には台本に書いてあると思います。

というか、書いてあることから見つけなければなりません。

台本に書いてあることは、他のキャラのセリフだろうと、何でも使ってください。

 

「過去の無い今はないし、未来がなければ今から先に進まない」と覚えておきましょう。

 

台本読解の手引き

【男性台本】責任を果たす大人の男

比較的に解釈の自由度の高い、懐の広いキャラクターセリフだったと思っています。

そのため、「26歳」「医療機関の研究員」という設定さえ守られていれば、問題ないと思います。

話し相手が女性台本の彼女であることが、女性台本の内容から察せられるとなお良いかと思います。

 

個人的に気を付けてほしいのは「悪役」と「名探偵」になってしまっている人です。

セリフの性質上、真実を突き付けるキャラクターになるのはわかるのですが、「なんとお前をそんな体にした黒幕は、ウチの研究所の上司でした!」と嬉々として、カッコつけて言うのは避けてほしいと思いました。

 

ちゃんと、衝撃の真実を知る相手に配慮したり、震えながら真実を告げたりするのは、責任感が感じられていいなと思いました。

後者も「若さ」が感じられていいなと思いますが、

できれば、自社の職員が被験者に無断で実験をしてしまっているので、前者のように加害者側である責任をしっかり受け止め説明を果たす人物が望ましいし、かっこいいですよね。

そういう音源を聴くと、男のカッコ良さっていうのは「声」や「姿」ではなく「生き様」だと感じさせてくれます。

 

【女性台本】少しでも長く生きる理由

「失われる感覚、すぐそこに這いよる死を感じて苦悩を訴える少女」というプランの方が目立った今回の台本。

ですが、もっとよく「単語」を見ましょう。

注目すべきは1行目と2行目です。

☆1行目 

「延命治療」ということは「生きるか死ぬか」ではありません。
「今死ぬか、後で死ぬか」です。

では「延命治療を受ける」とはどういうことか?

「治療が辛かろうと少しでも長く生き続けたい」
ということですよね。

つまり、辛いのも死ぬのも彼女は「織り込み済み」なんです。
だから、「延命治療を受けるのは『正直』辛い」って彼女は言ってるんですね。

☆2行目

「最近は味覚だけじゃなくて触覚もだいぶ鈍ってきてて」って文章なんですが、かなり冷静な分析をしている気がしませんか?

「味覚も触覚もない!」とかではなく、治療による容体悪化の段階を知っているようなセリフを選んだつもりだったのですが、あまり伝わってなかったようなので、自分の筆の未熟さを悔いています。

「延命治療を受ける」と決断している訳なのですから、当然のように「インフォームドコンセント」を受けていると考えて頂けると高をくくっていました。

私の記憶が正しければ、「インフォームドコンセント」という単語は、中学の保健体育や、高校の現代社会・倫理の授業で習うものだと思います。

そういう知識が読解を助けてくれることも多いので、よく見ておきましょう。

 

 

他にも、3行目や6行目の冗談めかしているセリフが2つあるのも、彼女にそれなりの余裕や覚悟のある証拠と言えるでしょう。

 

彼女には「延命治療を受けた理由」があります。

もちろん、それは読み手がある程度自由に決めて良いことです。
ただ、理由もなく辛い治療を受けるとは考えにくいです。

他に考えられるのは、他人の意志で生かされている場合ですが、口調が丁寧語で距離がある人物が相手である可能性が高いことと、先述の余裕のあるセリフが違和感になります。 

 その理由が無くなることは彼女にとって「感覚が無くなっていくことより辛いもの」であるということが読み取れると、全く違ったセリフに見えてくると思います。

 

私の文章が稚拙であったとはいえ、そんな覚悟のある女の子を「他人の目も気にせずに泣き叫ぶ心の弱い女の子」と誤解していたと思うと、ちょっとゾッとしませんか?

 

それが「役者の業」なんだと私は思います。

 

台本に向き合って「こんな酷い世界、狂ってる」と思ったなら、自分の読解を一度疑ってみましょう。

 

そんな酷い世界から彼女を救えるのは、彼女を演じるアナタだけです。

 

彼女が本当は生きたいの願うなら

アナタだけは、絶対にあきらめてはならないのです。

 

 まとめ

  • 感情は複数用意し変化を見せる
  • 過去と未来がない今はない
  • 男のカッコ良さは「生き様」
  • 誤解の許されない役者の業 

 

今回も多くのご参加ありがとうございました。

初めての方も、常連の方も、今後とも「#RinDaの台本」というプラットフォームの活性化に一役買って頂ければと思います。

 

また、台本のテーマリクエストを募集しようと思います。

リスエストのある方は是非ブログのコメント欄までお願いします。

 

他にも

・記事に関するご感想・ご質問

・記事にしてほしい事柄のリクエスト

・#演技コメントシート に関するご意見・ご感想

も募集しておりますので、ドシドシコメントして下さい。

 

特に#演技コメントシート は形式や活用法にまだまだ改良の余地があると思います。皆さんの忌憚のない意見をお待ちしております。

 

では、また次の#RinDaの台本で。

 

RinDa

センス、才能、そして天才について

どうも、RinDaです。

 

普段Twitterにて、声優志望者の方に向けた「演技上達に有益な情報」を発信しています。

 

今回は「センス、才能、天才の違い」について記事をまとめたいと思います。

 

よく人を評価するときの文言で「センスがいいね」とか「才能に溢れている」とか「まさに天才」というものを目にします。

 

また、これらが自分に備わっていないことに対して、悲観したり、悩んだりしている方も少なくないと思います。

 

そこで今回は

 について考えをまとめたので、共有していこうと思います。

 

自分の中でニュアンスを固めておくだけで、メンタルは安定させることができます。

 

言葉に振り回されて、無闇に舞い上がったり、落ち込んだりしないようにするためにも言葉の微妙なニュアンスを理解しておきましょう。

 

これら三つの言葉は、同じような意味で扱われがちですが、実のところ全く違います。

 

「センスを磨く」とは?

まず、「センス」の特徴は「磨くことができる」ということです。

 

センス(sense)は直訳で「感覚」、言葉としては「物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働き」を意味しています。

sense(センス)の意味 - goo国語辞書

 私と解釈としては「造詣の深さ」が「センス」に当てはまると思っています。

 

例えば、皆さんは「神社」について語れますか?

神社とは、日本独自の宗教「神道」の考えに基づく「神様を祀る建物のこと」です。

よく神社には「初詣」や「お百度参り」などで、神様にお願いごとをしに行くと思いますが、神社にはそれぞれ特化したお願い事があるのをご存知ですか?

「八百万(やおよろず)の神」が存在している日本神道では、祀られている神の一柱一柱によって、湯島天神などの「学問の神」、神田明神などの「商売繁盛の神」のようにある種の得意分野が存在しているのです。

中には諏訪神社のように「あらぶる神」の災いから、結界を作ることで土地を守る為に作られた神社もあります。

なので、近所の神社だからと言って何でもお願いしてもいいとは限らないのです。

というような感じで、もし知識を持っているのであれば、「願い事に沿った神社を選ぶ」という判断基準が出来上がります。

そしてそこに「センス」が生まれるのです。

また神社には、「参道の中央を歩かない」「鳥居をくぐる前に一例」「二礼二拍手一礼」「夕方以降は参拝しない」など細かな作法が存在しています。

それを知っていれば、無礼な作法に「気づく」ことができます。

それもまた「センス」です。

 

そういった、知識や経験の積み重ねによって生まれるものを「センス」と呼ぶのではないでしょうか。

 

才能の正体について

「才能」の特徴は「生まれついてもの」ということです。

ですが、才能が完全に「生まれついうてのもの」だとすれば、「蛙の子は必ず蛙」だし、「蛙の親も必ず蛙」ということになります。

それは、果たして事実でしょうか?

現役で活躍されている声優さんの方の中には「声優一家」と呼ばれる方々もいますが、数えられるほどしかいません。

ほとんどの方が、声優や役者としては「一代目」だと思います。

これはつまり、「演技の才能」など「○○の才能」が遺伝子に刻まれているわけではないということです。

 

では、才能の正体とは何か?

 

私の推している考えでは「興味の向き」と「集中力の質」と結論付けています。

まずは「何に興味を示すか」

そして「それに対しどれだけの集中力を発揮するか」

これらは確かに遺伝によって決められる「生まれついてのもの」です。

 

あとは、人生のどのタイミングで「強い興味を示すもの」に出会えるかという「環境」の問題です。

そう考えれば、親が子どもの環境を作るので「蛙の子は蛙」になる可能性は高いですし、逆にそうでない場合も説明ができます。

また、集中力の質も、強い弱い、長い短い、深い浅い、狭い広い、など様々な質があるので「成長速度は人それぞれ」という一般的な考えの裏付けにもなると思います。

 

天才という「不幸」

天才とは「天賦の才」

つまり「神より与えられし才の持ち主」のことを指します。

一般的には「素晴らしい結果を残している人」や「上達がものすごく速い人」という認知をされていると思いますが、本物はどうも違うみたいです。

最近の研究では「ギフテッド(Gifted)」言われるものが、「本物の天才なのでは?」と言われています。

 

ギフテッドの最大の特徴は、「もう既に知っている状態」であること。

 

「結果を出す」までもなく、「上達する」までもないのです。

 

なぜなら、もう知っているから。

有名な人物として19世紀のインドの数学者・ラマヌジャンが挙げられます。

彼はほぼ独学で数学を勉強していたにも関わらず「一日に6つの新たな公式を発見する」という逸話を残しており、彼曰く「女神さまが舌に公式を書いて下さる」らしい。

ただし、ギフテッドには問題もあります。

ギフテッドは、ある分野においては「既知の状態」を保持しているが、それ以外の分野は全く何も出来ないのです。

例に挙げたラマヌジャンは、公式を発見するために三十時間以上睡眠をとらずに活動する生活を続け、衰弱した末に病死するという数奇な結末を迎えています。

なので、傍から見れば「変人」や「出来損ない」として見られることも多いようです。

 

「自分は最初から才能に溢れていればよかったのに」とか「天才に生まれてきたかった」とか思っていた時期が私にもありましたが、「何でもわかる」という状態がこのような「不幸」を招くことを知った時、天才でないことに安堵したものです。

 

以上が、天才の真実です。

 

まとめ

  • センスは「知識と経験による造詣の深さ」 
  • 才能は「興味の向き×集中力の質」
  • 天才は「既知の状態」のことである

 もちろん、考え方や見方は人それぞれです。

 

私のとらえ方の利点としては、「センスのある人」「才能のある人」「天才の人」を演じる時に区別をつけることができるという点です。

センスのある人は「物知りな人」

才能のある人は「熱意のある人」

天才は「知っている人」を演じればいい。

 

それに、冒頭でも申し上げた通り、どの言葉も世の中にふわっとはびこっている言葉なので、惑わされやすいです。

他人の言葉一つで調子を狂わすのはもったいないです。

 

センスは勉強するだけでなんとかなるし、

才能だって、自分の「興味の向き」と「集中力の質」を理解出来れば、才能のある人に見せることが可能です。

 

そして、天才という言葉にテングにならずに済みます。

 

他人の言葉に惑わされず、自分の出来ることをちゃんとやっていきましょう。

 

RinDa

演技を評価する5つの基準

どうも、RinDaです。

 

今回は「演技を評価する5つの基準」について解説をしていこうと思います。

 

☆演技コメントシートとは?

この度、ぶるまん(@blue_mondayblog)さんが主導で、声優志望

者の方同士が、お互いの音源に対してコメントしやすくするためのテンプレートを作成して頂きました。

 

そして私は、レーダーチャートの項目作りに関してお手伝いさせて頂きました。

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#演技コメントシート

今回はそのレーダーチャートの項目の意図みたいなものを記事にしていこうかと思います。

もちろん、私の主観から項目を設定し、私なりに項目に意味をつけているだけです。

演技の評価基準は人それぞれですし、項目に対する解釈も人それぞれでいいと思います。

 

項目の解釈や評価基準に迷っている方の参考になればと思います。

 

 

☆演技を評価する5つの基準

 

①滑舌

言わずと知れた演技の基礎中の基礎です。

一文字一文字、一音一音が聞き取れることが加点になるのが基本でしょう。

 

ですが、滑舌の最終目標は「キレイに出すこと」ではありません。

「感情や状態、状況の全てが乗った状態の音を正確に出すこと」が滑舌の最終目標です。

 

なので、発せられる一音一音がニュアンスを含んでいればいるほど、加点になってもいいのかなとも思います。

 

また、発声が悪いと滑舌が悪く聞こえるので、発声が安定していない場合、滑舌の項目が減点されると考えて良いでしょう。

 

②感情表現

音源を聴いて、表現されている感情がどのくらい分かったかという基準で、感情に対して表現方法が適切かどうか?という意味にもなると思います。

 

悲しい台本なら、そのキャラの「悲しい」がわかるか。

また、「どのくらい、どのように悲しいのか」がわかるほど加点されていき、感情が漠然としか感じられないのであれば、減点されていく思います。

 

③設定

 台本の設定をどのくらい演技に盛り込めているか?という基準で、数が多いほど加点という形になるでしょう。

「読解力」と言い換えてもいいかもしれません。

また、役の声との親和性もここに加点されると思います。

 

もしかしたら、「表現しきれていないけど理解はしている」という状態があるかもしれませんが、「表現できていなければ意味がない」と厳しい耳を持つようにしましょう。

 

④距離感

演技において距離感とは複数の意味を持ちます。

①物理的にどのくらい離れているか

②相手とはどういった間柄か

③発生して状況に対する責任感

など、とらえ方はさまざまです。

 

この中でも特に重きを置くべきは②だと私は考えています。

②以外は割と、絵やセリフで表しやすいですが、②は芝居で表現を求められることが多いからです。

 

なので「親しい」のか「よそよそしい」のか。

「友情を感じている」のか「愛情を感じている」のか。

そういった相手への継続的な感情が伝わるものであれば加点ということでいいと思います。

 

⑤間の使い方

セリフとセリフの間で、どのくらい演技を感じられるかという基準で、「間の長さ」というよりは「セリフの語尾と次のセリフの入り方」に対する評価だと思っています。

 

音声のみで表現する場合、「動き」の表現はとても重要になってきます。

セリフ内での動きなら、セリフに乗せて表現することが可能ですが、セリフの間はそうもいきません。

なので、セリフの語尾に余韻や残心を持たせて、その続きの動きを想像させる工夫をする。さらには、次のセリフの入りで何をしていたのかわかるようにする必要があります。

「次のセリフの入り方」だけに注目すれば「感嘆詞」の使い方・選び方の上手さに対する評価とも言えるでしょう。

 

セリフの語尾や入り方を正しく認識するためには、役になりきって「その感覚」を感じるか、想像しなければなりません。

その感覚をどれだけ表現できるかもポイントだと思います。

 

まとめ

説明をまとめておくと

①「滑舌」
 →滑舌のキレイさ・的確さ

②「感情表現」

 →感情の種類と尺度の妥当さ

③「設定」

 →読解・表現できた設定の数

④「距離感」

 →話している相手との間柄

⑤「間の使い方」

 →役の動きと感覚

 と言った感じです。

 

もちろん、もっと細かく見たり、台本に適した基準を設けることもできると思います。

でも、私はこの5つの基準で基本的にどんな音源も評価できると思っています。

もし、何を基準に演技を聞いていいか分からない場合は、まずこの5項目を聞き分けるところから始めてみるといいのではないでしょうか?

 

人の演技を聞く耳を育てると、自分の演技に他人の演技を取り入れやすくなるので、成長速度が爆上がりします。

ぜひ、自身の耳を鍛えてみて下さい。

 

RinDa

 

「演技が上手くなる」ということについて

どうも、RinDaです。

 

今回は「演技が上手くなる」ということについて記事を書いていきます。

 

今朝、Twitterに気まぐれでアンケートを行いました。

内容は以下の通りです。

「あなたにとって演技が上手くなるとはどういうことですか?」

①役幅が広がること

②個性的な表現をすること

③役とリンクすること

④その他(リプ下さい)

 

まさか100件をも超える回答が頂けるとは考えておらず、自分でも驚いています。

まず、結論から言わせて頂ければ、項目のどれもが正解です。

ここにはないものを含む全ての入り口が「上手い」につながっています。

 

今回の問題は「切り口」です。

 

自分自身がどの観点から上手くなっていけばいいのか?

皆さんは気になりませんか?

 

そこで、この記事では

 について解説していきます。

 

自分の選んだ項目について今一度考えるきっかけになれば幸いです。

 

アンケート結果

実施したアンケートの結果はコチラです。

 

半数以上の方が③を選んでいますね。

それ以外は12%前後というような結果でした。

 

先ほども書きましたが、どれもが正解です。

ただ③を気にされている方が多かったというだけの話なので、焦ったり悩んだりする必要はありません。

 項目の解説

①役幅を広がること

役幅を広げるということは、単に「色んな声色が出せる」という訳ではありません。

声色に固執しがちな人ほど役幅が狭かったり、演技が浅かったりします。

そう思っていた方は意識を改めましょう。

 

「役幅の広さ」を上手さと考えているということは、できる役が増えるたび、役を作るたびに上手くなるということになります。

 役を上手く作り上げるために一番必要なものは「知識」です。

 

おじさんはこうしゃべる。

短気な人はこう考える。

学校の先生ならこれが気になる。

独身ならこう受け取る。

 

などなど、そのキャラクターが持つ要素と特徴をある程度一致させておく必要があります。

もちろん、要素がひとつとは限らないので、シーンやセリフから、「どの要素が顔を出すシーンなのか」というセオリーみたいなものも把握しておかなくてはなりません。

何かキャラクターを演じるたびに、その材料となる要素、その組み合わせ方、取り扱ったセオリーを記憶・記録しておくことで、自由自在に役を演じられる幅が増えていくことでしょう。

 

この項目を選んだアナタは「知識」を貯め込み、キャラクターを「財産」にしていける方かもしれません。

 

②個性的な表現をすること

演技は「役になりきること」が重要だと思いますが、それと同じくらい大切なのが「役者が自分自身で感じ、考えること」です。

それは「役者の好き勝手に演じていい」という訳ではありません

そこは誤解しないように気を付けてください。

 

「個性的な表現」を上手さと考えるということは、「自分のこだわりを存分に発揮できる方法を身に付けること」が上手さになります。

 

その方法を身に付ける上で一番大切なのは、「想像力」です。

 

一口に「想像力」といっても色々ありますが、今回は特に「キャラクターの細かい動きや感情を推し量る想像力」です。

イメージのない芝居はどうしても不自然になります。

自分のアイディアがキャラクターの設定や状況に適しているかを判断するためには、キャラがその声に合わせて動いている姿を想像する必要があります。

「説得力」という分厚い壁を突き破るには、妥当な想像力を身に付ける必要があります。

失敗するかもしれませんが、芝居を提案するチャレンジ精神はとても貴重なものですし、上手くいけばそのお芝居が伝説になるかも。

 

この項目を選んだアナタは、独特な「想像力」でキャラクターを「名刺代わり」できる人になるかもしれません。

 

③役とリンクすること

いわゆる「憑依型」とか言われる上手さのことですね。

迫真の演技はもちろん魅力的ですが、主観的すぎるため客観性を無視する傾向があるので、演技が商品であることを忘れないようにしましょう。

 

「役とリンクすること」を上手さと考えるということは、セリフをより抵抗なく口にできるようになることで上手くなっていくということ。

 

セリフの抵抗感をなくす上で一番大事なのは、「理解力」です。

 

理解力、または「共感性」としてもいいでしょう。

そのキャラクターが心に抱いている信念や、頭に抱えている悩み、体にまとっている感覚に理解・共感することが、憑依型の第一歩だと思います。

そんな憑依型の仇敵は「先入観」です。

まず「物語は台本通りに進むという先入観」
そして「キャラクターが自分の想像通りに動くという先入観」

常に「目に映るものだけが真実じゃない」を念頭に置いて、いくつかパターンを考えられるようにできることが理想です。

この項目を選んだアナタは、とび切り深い「理解力」のある芝居で、キャラクターと「親友」になれるかもしれません。 

 

まとめ

結論はやはり「どれも正解である」ということです。

「知識」も「想像力」も「理解力」も演技には欠かせない能力なので当然ですよね。

 

これは非常に主観的な意見なので「性に合わない」と思われた方はスルーで結構なのですが、是非どれか1つを選んで練習をしていってください。

そっちの方が壁にぶち当たりやすいです。

そして、壁にぶち当たった時、解決策となるのが他の2つのどちらかです。

そうやって3つの項目をぐるぐる回っていくことで、スピードとクオリティを両立した成長になると思います。

 

壁の無い道などありません。

なのであれば、早いうちにぶち当たって、ぶっ壊していきましょう。

 

ではまた。

RinDa

「地声で演じよう問題」について

どうも、RinDaです。

 

今回は「地声で演じよう問題」についてお話ししようと思います。

 

今回は解説というよりコラムっぽい記事になります。

目次

 

地声で演じよう問題とは?

養成所や劇団などのレッスンに出入りしていると、レッスンを取り仕切っている講師の方から「まずは声を変えずに地声で演じてみよう」と言われることがあります。

解釈としては「声を変えることに一生懸命にならずに芝居のことも考えましょう」ということです。

至って正論ではあるのですが、ぶっちゃけ欠陥もあると考えています。

 

成長の仕方は人それぞれ

我々人類は「多様性」を色濃く持つ生き物です。

そのため個体一人一人のスペックがまるっきり違います。

あくまで人間であるため、同様の動作や考え方ができますが、その過程やスピードが同じとは限りません。

 

つまり何が言いたいかというと、「声から考えた方が気性に合ってる人間もいるのでは?」ということです。

特に、最近の声優志望者の方の志望動機は「演技や芝居に魅せられて」ではなく「活躍されている声優の声に魅せられて」という方も多いと思うのは私だけでしょうか?

声について追及するモチベーションが高い人間から、それを取り上げるのが得策だと私は思いません。

何かを身に付ける上でモチベーションを維持するというのは大事なことであるし、難しいことでもあるからです。

なので、「地声で演じよう」というアドバイスをそのまま受け入れるのは、目的を失うかもしれないので気をつけましょう。

 

どちらでも至る所は同じ

結論から言うと、声優としての演技を魅力的なものにする上で、「声から芝居を考えること」も「芝居から声を考えること」もどちらも使います

数学的に言えば「連立方程式」です。

x+2y=12

y=2x+1 みたいな感じ

 片方だけでは根性で解いていくしかありませんが、二つそろえば「代入」して簡単に解を求めることができます。

もちろん、数学ほど単純ではありません。

実際は「声から」と「芝居から」を交互に繰り返していくことになります。

そうやって微調整をしていくことで、「キャラクターに適した声」というものがわかるようになるんですね。

 

言葉が足りない事故

ここまで考えると、よく言われる「地声で演じよう」というアドバイスも「言葉が足りないだけ」だと理解できますね。

アドバイスやディレクションなど人間の言葉のやり取りで「言葉が足りない」という事象はよく起こります。

これによって人は誤解したり、期待を裏切られたりしてしまう訳です。

あんまり遭遇したくない事態ですが、これが起こるから「ドラマ」が生まれるので、役者としては文句が言いにくいとことですね(笑)

 

まとめ

  • 声だけでも、芝居だけでもダメ 
  • 両方を交互に考えることが大事
  • モチベの高い方から取り組めばいい
  • 言葉が足りない事象に気を付けよう

 

演技というものは哲学と非常に近い位置にいるものだと思います。

「ここまでできればカンペキ」というラインは存在しません。

時代も人間も揺らぎ移り変わるものなので、永遠に考える必要があります。

なので、声に考えが寄ったり、芝居に考えが寄ってしまっても、「あ、また変わったんだな」って感じで軽く受け止めましょう。

そっちの方がフッ軽で成長していけるはずです。

 

ではまた。

 

RinDa

表現課題について考える

どうも、RinDaです。

 

普段はTwitterにて、演技上達に役立つ情報を発信している者です。

RinDa@声優ネット養成所 (@RinDa_0884) | Twitter

 

今回のテーマは「表現課題」についてです。

 

仕事や勉強、スポーツに取り組む時、「目標」なくしては、良い質のパフォーマンスを行うことは出来ません。

それは演技でも同じことです。

演技の目標は「役を表現すること」になることが多いでしょう。

ちゃんと役として立ち回れていれば、作品全体に支障が出る可能性は低いと思います。

 

目標ができているのであれば、あとはその目標に対する「課題」をこなすだけです。

これを私は「表現課題」と呼んでいます。

 

この記事では、

  • 表現課題の見つけ方
  • 表現課題のこなし方

について解説していきます。

 

「表現課題」を意識して穴の少ない演技を心掛けましょう。

 

表現課題の見つけ方

表現課題は「役を表現する」という目標を達成するための条件のことです。

「役を構成する必須条件」とも言えるでしょう。

 

ファンタジー作品のカッコイイ王子様を例に挙げると表現課題は以下の通りです。

  • 国家の為政者
  • 礼節のある行動
  • いつも誰かに見られている
  • 近親者からのプレッシャー

 

細かな設定や物語の進み方によって、表現課題として取り上げられる箇所が違うかもしれませんが、私が考えるとこんな感じです。

表現課題は、1つの役に対して3~5つほど見つけられるといいと思います。

 

コツは「連想ゲーム」です。

「カッコイイ王子様といえば?」というお題目で10個くらい候補を出して、まとめたり削ったりしながら3~5つに絞ってみましょう。

 

最大のポイントは「主観を限りなく減らすこと」です。

例えば「カッコイイ」という発想は主観的な感想ですよね?

だから、カッコイイが表現課題に加わってしまうと「主観の押し付け」になってしまうことがよくあります。

なので、ストレスやプレッシャーを抱えながらも「礼節のある行動」や「丁寧な言葉遣い」が出来る人という、なるべく複数の客観的な表現課題で「カッコイイ」を表せるように努めましょう。

 

表現課題のこなし方

方法は単純です。

1つのセリフに対して、どの課題が課せられているのかを1つ選ぶだけです。

 

例えば「そこの者、少しよいか?」というセリフなら「国家の為政者」ですし、「これはすまない。ケガなどはしていませんか?」なら「礼節のある行動」といった感じになります。

 

これが出来なければ、表現課題の作成に問題があります

気づいた時点で削るなり増やすなり、修正をしましょう。

 

方法は単純と書きましたが、この方法には単純であるが故の奥深さがあります。

それは、「役者によって表現課題の構築の仕方もその使い方も異なる」ということです。

人はそれぞれ違う主観で生活し行動しているので当たり前のことです。

いくら客観的な考え方を意識したところで、その考え方の源は個人の主観的な考え方でしかありません。

 

でもだからこそ、その人にしかできない演技というものが生まれてきます。

主観性と客観性の狭間で、自分なりの正解を掴めるのは自分だけです。

試行錯誤して、自分なりの答えを見つけましょう。

 

まとめ

  • 表現課題は役を構成するための必須条件
  • 表現課題は3~5つが理想的
  • 表現課題は客観的に選ぶ
  • 表現する際は一つずつ選んで演じる
  • 一般的な正解は存在しない。 

 

演技に正解は存在しません。

正解あるとするならば、「他人に理解されるかどうか?」という基準だけです。

他人に理解される可能性を上げるためにも表現課題という考え方は非常に便利です。

ぜひ効果的に使っていって下さい。

 

表現課題を使いこなすのには時間がかかります。

上手くいかなくてもめげずに頑張って下さい。

 

ではまた。

RinDa

 

見せ場とリソースを考える

どうも、RinDaです。

日々、Twitterを中心に演技上達に役立つ情報を発信しています。

 

今回は「見せ場とリソース」について解説していこうと思います。

 

この記事では

  • 見せ場の作り方の基本
  • 見せ場との向き合い方

について解説していきます。

 

目次

 

はじめに

レッスンの場や稽古の場で演技をした際に

「シンプルでつまらない」

「波がなくて盛り上がらない」

「読んでるだけ」 

 といったコメントをもらったことはありませんか?

 

これらの原因は総じて「見せ場を考えていない」ということにつながります。

私はよく「表現課題がない」と言ったりします。

「その演技の結果を考えずとも、台本に書いてあることをこなしていけば、結果は後からついてくるでしょ?」

 という考え方の人や講師の方もいるかもしれませんが、みんながみんなそうとは限りません。

むしろ、目標もなしに行動を起こし、全うできる人間の方が珍しいだと僕は思っています。

なので、私としては表現課題を立てることはマストであると考えています。

 

では、どうやって表現課題を見つけ、見せ場を作り上げるのでしょうか?

 

表現課題の見つけ方

表現課題というのは「役を演じる上での必要条件」のことです。

その条件さえ満たしていれば、「その役を表現している」と言ってもいい。

そんな条件が、どんなキャラクターにもあるはずです。

心理学的な用語を使えば「アイデンティティ」というものに近いですが、もう少し広い視野が必要です。

我々の世界に「主人公」というアイデンティティはありませんし、作品の世界では「一般人」や「地球人」であることもアイデンティティになる可能性もあります。

なので、区別化のために「表現課題」と呼ぶようにしています。

 

では、どうやって表現課題を見つけるのか?

 

これに関しては一般的な答えはありません。

言うなれば、「役者自身が重要だと感じたところ」です。

「好きだと思うところ」と言ってもいいでしょう。

 

つまり、「表現課題を見つける」ということは、「他者理解」と何ら変わりません。

もっとフランクな表現をすると「役と友達になること」が表現課題を見つけることにつながります。

 

演技を通して役を視聴者の方に紹介できるように、役の魅力的な部分を見つけて、「表現課題」として常に頭に入れて置くようにしましょう。

 

見せ場の作り方

表現課題が見つかったのであれば、おそらく見せ場が見えてくるはずです。

アナタが見つけた役の魅力が一番輝くシーン・セリフ・言葉。

それが「見せ場」になります。

 

その上で知っておかなければならないのが「見せ場の正当性」です。

自分勝手に「ここが見せ場だ!」と決めて演じるのはそう難しいことではありませんが、それではそれを見ている人を納得させられるか?というと微妙です。

商品として演技をする以上、その演技を見た人が納得できるような理由に気づかなければなりません。

そして、演技を役者が解説することはできませんから、その理由は演技に乗せなければなりません。

 

そのためにどうすればいいか。

 

まず「なぜ、そこが見せ場なのか?」という質問に答えられるような正当性を説明できる状態で演技に臨むのが好ましいでしょう。

自分の知らないことは表現できませんので。

「見せ場の正当性」が自分の中で確立されたら、あとは「リソース」について考えるだけです。

 

リソースを考える

「リソース」というのは「資源」という意味です。

ここでは「人的リソース」、つまり「労力」という意味で用いていきます。

 

台本を分解して考えて「シーン」は「セリフ」に、「セリフ」は「文節」に分解できます。詳しくは過去の記事をご覧ください。

rinda0884.info

 

仮に、1つの台本が4つシーンに、1つのシーンは4つのセリフに、4つのセリフは4つの文節に分解されているとしましょう。

つまるところ、この台本は文節が「4x4x4」の「64」あることになります。

そして、役者のリソースは数値100だと仮定して、説明していきます。

 

見せ場を作るのが下手な人の場合、リソース100を等分してしまうのです。

シーンなら25、セリフなら約6.2、文節なら約1.5、ということです。

 

見せ場の作るのが上手い人は、見せ場にリソースを多く振ります

シーンを①~④にナンバリングした時、例えば「①=20、②=10、③=50、④=20」というリソースの振り方になります。

シーン③に注目した時も、見せ場となるセリフに割くリソースが多くなりますので、「A=10、B=8、C=20、D=12」

また、セリフCに注目すると、見せ場となる文節にリソースを割くので「a=5、b=3、c=8、d=4」

 

いかがでしょうか?

比べるとわかりますが、数値がそのままインパクトとして聞き手に伝わるのであれば、シーン③は等分した時の1つのシーンの2倍のインパクトがあります。

セリフCは等分した時の1つのセリフの約4倍、1つのシーンに匹敵するインパクトがあります。

文節cは等分した時の文節の約8倍、1つのセリフのインパクトを凌駕しています。

 

こうやって見せ場は意図的に作り出せます。

それによって、より聞き手を説得しやすくすることができるんですね。

 

まとめ

  • 見せ場を考えるための表現課題
  • 表現課題は自分で決めて良い
  • 表現課題には正当性が必要
  • 正当性を示すために見せ場をつくる
  • 見せ場はリソースで考える

 

今回はわかりやすく説明するために、「リソース」というものを数学的に仮定したが、これはそんなに単純なものではありません。

さわりだけ言っておくと、「1つの表現課題を達成するためのリソースが100あるのであれば、他の表現課題を達成するための別のリソースが100存在する可能性がある」こともありますし「台本を完成させるリソースを割くのは自分一人ではない」ということもあります。

 

また、リソースの分配の仕方にも理由が必要です。

今回は「日本の文章作成の基本は起承転結」であること、「中でも転が一番盛り上がりやすい」ということ、「盛り上がったら下がる、下がったら上がる」ということの非常にふわっとした3つの事柄しか考慮されていません。

なので、台本が必ずしも4つのシーンに別れるとは限りませんし、絶対3つめが必ず盛り上がるわけでも、奇数個目が上がって偶数個目が下がるわけでもありません。

そういったところは、臨機応変に対応できるようにしていきましょう。

 

ではまた。

 

RinDa